食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05360170149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、マヨット(フランス領)におけるリフトバレー熱の持続拡大リスク及び影響に関する科学的意見書を公表
資料日付 2020年4月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月15日、マヨット(フランス領)におけるリフトバレー熱の持続拡大リスク及び影響に関する科学的意見書(61ページ、2020年3月18日承認)を公表した。概要は以下のとおり。
 リフトバレー熱(RVF)は様々な蚊種(特にAedes及びCulex属)によって動物及びヒトへ伝播されるベクター媒介疾患である。2018年11月にマヨット(訳注:マダガスカルとモザンビークの間に位置するフランスの海外県)において11年ぶりに同疾病が再発した。2019年10月末までに、動物の集団感染が126件、ヒト症例が143例報告された。マヨットでのRVFによる(牛の)死亡率は0.01%であり、PCRで陽性が示された反芻動物において報告された2019年の堕胎数は、過去7年間の平均の5倍を超えた。2019年の乳の生産は2015~2018年と比較して18%の減産と推定され、これはマヨット全体で約191
,000ユーロの経済的損失に相当する。
 マヨットの熱帯性気候では通年で蚊が存在し、また、違法な動物の持ち込みがRVFの(再)導入の継続的なリスクとなっている。5年間以上、マヨットでRVFウイルス(RVFV)が持続する確率は10%未満であると推定されたが、ベクターにおいて垂直伝播が起こらない場合はさらに低くなる可能性がある。マヨット及びレユニオン(訳注:マダガスカルの東に位置するフランスの海外県)では、垂直伝播によるRVFの持続の影響は、RVFV再導入の他の経路(即ち動物の移動)と比較して小さいとみられる。しかしながら、これらの地域におけるRVFVの主要なベクター種のいくつかについては、垂直伝播に関する情報が限られているため高い不確実性が存在する。
 マヨットから他国へRVFが拡大するリスクに関し特定された経路は、飛行機又は気流による感染ベクターの移動のみであった。前者(飛行機による拡大)については、フランス本土へRVFが導入されるリスクは4×10のマイナス6乗 流行/年、レユニオンへ導入されるリスクは0.001流行/年と推定された。後者(気流による拡大)については、2019年1月~4月の間に風によってマヨットから運ばれた蚊は、コモロ諸島、マダガスカル、モザンビーク、また場合によってはタンザニアにまで達した可能性がある。しかしながら、これらの国々ではすでにRVFが流行しており、RVFV感染蚊の侵入は無視できる程度の影響と思われる。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/j.efsa.2020.6093
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6093
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