食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05360060475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、レゾルシノールを内分泌かく乱物質として特定することを提案
資料日付 2020年4月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は4月3日、レゾルシノールを内分泌かく乱物質として特定することを提案する。
 レゾルシノールはタイヤ、ゴム製品、接着剤、産業用樹脂の製造に使用されている。また、一部の化粧品及び衛生製品(ヘアカラー、プロ用のマスカラ)へ、またエビなどの食品の抗酸化剤や一部の医薬品の防腐剤として使用される。ANSESは内分泌かく乱物質の国家戦略の一環で、レゾルシノールが内分泌かく乱物質である可能性を評価した。本調査によって、レゾルシノールは甲状腺機能に影響して有害作用を引き起こし、特に妊婦における影響が顕著であることを明らかにした。このことは、レゾルシノールを内分泌かく乱物質と特定することを提案するための条件を満たしている。ANSESは、REACH規則に従ってレゾルシノールを高懸念物質(SVHC)として特定することを提案する。これによって欧州での使用に関してより厳しい管理がなされると考えられる。
 ANSESの専門家は、入手可能な実験データ及び臨床データを基にして、世界保健機構(WHO)の基準及び欧州委員会(EC)の2013年の勧告に従って、内分泌かく乱物質として定義するために必要なすべての基準を満たしていることを明らかにした。
 明らかにされた特性から、ばく露により深刻な健康影響をもたらされる可能性が示唆され、レゾルシノールが懸念事項であることが示される。ばく露条件によっては、本物質は甲状腺機能低下症を誘発したり、或いは、悪化させる可能性が考えられる。妊婦においては、甲状腺機能低下症は軽度であっても、新生児に不可逆的な神経発達障害を引き起こす可能性がある。また、リスクのないばく露量の設定が困難であり、潜在的な甲状腺機能低下症患者のような感受性の高い集団や、胎児の重要な発達期などにおいてはさらに困難となる。
 これらの理由から、レゾルシノールの内分泌かく乱物質としての特性は、REACH規則の規定に従うと、SVHCとして特定する基準を満たすほど危惧すべきレベルであると考える。
 報告書は下記URLから入手可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/REACH2018SA0110.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) -
URL https://www.anses.fr/fr/content/l%E2%80%99anses-propose-d%E2%80%99identifier-le-r%C3%A9sorcinol-comme-un-perturbateur-endocrinien-av%C3%A9r%C3%A9-pour-l
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