食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05350350314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、果実中のエルゴステロールに関する意見書を公表
資料日付 2020年3月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は3月30日、果実中のエルゴステロールに関する意見書(2020年3月30日付け No.017/2020)を公表した。概要は以下のとおり。
 エルゴステリン(エルゴステロール又はプロビタミンD2:以下エルゴステロール)は、真菌類(酵母及びかびも含む)の細胞膜に存在する。BfRは、エルゴステロールが、かび毒による食品汚染に関する信頼性のある指標となり得るのか、及び、食品(特に果実及び果実製品)由来のエルゴステロール又はビタミンD2を摂取することは消費者にとって有害となり得るのかについて確認した。
 果実及び果実製品中のエルゴステロール濃度に関する科学文献に由来するデータ数が限定的であることから、許容量又は上限値を導出することはできない。また、エルゴステロール濃度が、かび毒汚染へのばく露に関する適切な指標となり得るかについて信頼できる評価を行うこともできない。
 欧州連合(EU)では、ビタミンDを天然に含有する食品(食用マッシュルーム、パン酵母など)中のビタミンD濃度を高めるため、紫外線(UV)照射が認可されている。UV照射により、エルゴステロールはビタミンD2(エルゴカルシフェロール)に変換される。ビタミンD2は、その後、人体において肝臓及び腎臓での代謝を介して、生物活性を有するビタミンD(カルシトリオール)に変換される。
 しかし、健康に必要な量を超えてビタミンDを過剰摂取すれば、不整脈、腎機能障害などの健康影響リスクの増大や、カルシウム代謝障害(高カルシウム血症)に繋がる可能性がある。
 BfRは、現時点で、EU規則を遵守して製造される食品でUV照射されたものを摂取したことが健康への有害な影響となることを示すエビデンスはないと考える。さらに、現時点で、食品(特に果実及び果実製品)由来のエルゴステロール又はビタミンDの摂取がビタミンD過剰摂取(ビタミン過剰症)に繋がる可能性を示すエビデンスはない。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) -
URL http://www.bfr.bund.de/cm/343/ergosterin-in-obst-ein-hinweis-auf-schimmelpilzgifte.pdf
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