食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05350230149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2019年11月~2020年2月の鳥インフルエンザに関する調査報告書を公表
資料日付 2020年3月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は3月31日、2019年11月~2020年2月の鳥インフルエンザに関する調査報告書(54ページ、2020年3月27日承認)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州では2019年11月16日から2020年2月15日までの間に、ポーランド、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア、ドイツ、チェコ及びウクライナの家きん(n=34)、捕獲鳥類(n=1)及び野鳥(n=2)における高病原性鳥インフルエンザ(HPAI) A(H5N8)ウイルスの集団感染が36件報告された。また、ブルガリアの家きんでA(H5N2)及びA(H5N8)の同時感染によるHPAI集団感染が1件報告された。英国及びデンマークの家きんにおける低病原性鳥インフルエンザ(LPAI) A(H5)ウイルスの集団感染がそれぞれ1件報告された。
 ゲノム特性評価によって、当該HPAI A(H5N8)ウイルスはアフリカ由来のHPAI A(H5N8)ウイルスとユーラシア大陸由来のLPAIウイルスの遺伝子再集合ウイルスであることが示唆されている。この遺伝子再集合は、夏季にアジアの野生の渡り鳥で生じ、その後秋季の渡りで欧州東部に拡大した可能性が高い。これは、アフリカからユーラシア大陸へ渡る野鳥が、EUへのHPAIウイルスの長距離にわたる拡大に関わった初めての事例である。今冬季においてHPAI A(H5N8)ウイルスのEUへの侵入時期が遅かったこと(最初の集団感染の報告は2019年12月30日)、全体として欧州東部に限定されていること、また春の渡りが近いことを考慮すると、今後数か月間で野鳥を介して当該ウイルスが西へさらに拡大するリスクは低下している。
 ブルガリアの集団感染において検出されたHPAI A(H5N2)及びA(H5N8)ウイルスは、遺伝学的解析により、両方とも2018~2019年にブルガリアで確認されたHPAI A(H5N8)ウイルスに近縁であり、現在欧州で循環しているHPAI A(H5N8)ウイルスとは関連しないことが明らかになっている。
 アジアの家きんでは、当該報告期間中、前回の報告期間よりもHPAI A(H5N1)、A(H5N2)、A(H5N5)及びA(H5N6)ウイルスの集団感染の報告数が増加している。サウジアラビア及び南アフリカから1件のHPAI A (H5N8)ウイルスの集団感染が通知された。さらに、(野鳥からのHPAI検出の報告がなかった)前回の報告書とは対照的に、イスラエル及び中国北部の重要な渡り鳥の生息地の1つからHPAIウイルス陽性の野鳥が報告された。A(H9N2)ウイルス感染による2名のヒト症例が当該報告期間中に報告された。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/j.efsa.2020.6096
 
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6096
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