食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05350040400
タイトル スウェーデン食品庁(NFA)、スウェーデンの小児及び青少年における汚染物質ばく露に関する調査研究結果を公表
資料日付 2020年3月23日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  スウェーデン食品庁(NFA)は3月23日、スウェーデンの小児及び青少年における化学物質ばく露に関する調査研究結果を公表した。概要は以下のとおり。
 この報告書は、「Riksmaten Adolescents 2016~2017」というプロジェクトに基づく。同プロジェクトは、スウェーデン全土の児童生徒約1
,100人(概ね11~12歳、14~15歳及び17~18歳)を対象に行われた、横断的な、学校を中心としたダイエタリーサーベイである。
1.サマリーより抜粋
 分析の対象となった物質グループは、塩素系及び臭素系残留性有機汚染物質、パーフルオロアルキル化合物(PFAS)、金属及び半金属、フタル酸エステル代謝物、フェノール様物質(ビスフェノール類及び一部の農薬の代謝物など)である。
 血清中濃度が最も高かったPFASは、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びパーフルオロオクタン酸(PFOA)であった。PFASの濃度が最も高かったのは、Lund地域のRonnebyの被検者であった。Ronnebyでは、以前、PFASによる飲用水汚染が見られた。血中のパーフルオロノナン酸(PFNA)、パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)及びPFOS濃度は、女子と比べ男子において、より高かった。
 ほぼ全ての被検者において、血中(全血)のカドミウム、水銀、鉛、クロム、マンガン、コバルト及びニッケル濃度は検出可能レベルであった。半数の被検者の血清検体からアルミニウムが検出された。水銀濃度及び鉛濃度は、女子と比べ男子のほうがより高かったが、カドミウム濃度は男子と比べ女子のほうがより高かった。
2.「結論としての所見」より抜粋
 得られた濃度に関する本格的なリスク評価は当該報告書の目的ではない。しかし、一部のポリ塩化ビフェニル類(PCBs)、PFOS、PFOA、水銀、鉛、一部のフタル酸エステル代謝物及びジイソノニル1
,2-シクロヘキサンジカルボン酸(DiNCH)代謝物、ビスフェノールA及びトリクロサンについては、体内における濃度は有害な健康影響が考えられないレベルを下回るべきであるとの提言がある。今回の結果からは、現在の知見に基づき、スウェーデンのほとんどの青少年において、血中のこれらの汚染物質の濃度は健康影響とはならないことが示された。
 しかし、鉛に関しては、7%の被検者の血中濃度が、成人における慢性腎臓疾患リスクの上昇に関する欧州食品安全機関(EFSA)のリファレンスポイントを、13%の被検者の血中濃度が、小児における発達神経毒性リスクの上昇に関するEFSAのリファレンスポイントを超えていた。このことから、食事経由に限らず全てのばく露源に由来する鉛ばく露を更に低減することの重要性が強調される。加えて、スウェーデンの一部の集団の汚染物質へのばく露量が、当該サーベイが対象とした集団におけるばく露量と比べ、より多い可能性は排除できない。
 この報告書「スウェーデンの青少年に由来する血液検体及び尿検体中の汚染物質」(スウェーデン語、102ページ、英文サマリー付き)は以下のURLから入手可能。
https://www.livsmedelsverket.se/bestall-ladda-ner-material/sok-publikationer/artiklar/2020/s-2020-nr-01-contaminants-in-blood-and-urine-from-adolescents-in-sweden
地域 欧州
国・地方 スウェーデン
情報源(公的機関) スウェーデン食品庁(NFA)
情報源(報道) -
URL https://www.livsmedelsverket.se/om-oss/press/nyheter/pressmeddelanden/laga-halter-kemiska-fororeningar-hos-barn-och-ungdomar?ll=1
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