食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05340390149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ステークホルダー向けワークショップ「遺伝子ドラブ改変昆虫の環境リスク評価を目的とする問題定式化」についてイベント報告書を公表
資料日付 2020年3月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月16日、2019年5月15日にブリュッセルにて開催されたステークホルダー向けワークショップ「遺伝子ドラブ改変昆虫の環境リスク評価を目的とする問題定式化」についてイベント報告書を公表した(3月9日採択、PDF版16ページ、doi: 10.2903/sp.efsa.2020.EN-1819)。概要は以下のとおり。
 EFSAは、遺伝子ドライブ改変昆虫の意図的環境放出に伴う潜在的環境リスクを議論するため、公開ワークショップを通じたステークホルダーとの緊密な協働を目標と定めた。
 ワークショップ参加者は、以下を目的とする問題定式化の演習への貢献のため招待された。
 (1) 関連する広範な保護目標を特定し、環境リスク評価における活用に向けて、それらを作戦上の目標として設定する。
 (2) 如何に遺伝子ドライブ改変昆虫の展開が潜在的に有害であるかを記述する、信憑性のある危害への経路の事例を形式的に考案する。
 (3) 該当するイベントの可能性及び深刻度に関するリスク仮説の事例を定式化する。
 (4) 上記リスク仮説の検証に有効となり得る潜在的情報を特定する。
 (5) 既存情報が規制上の意思決定に不十分であると考えられる場合、仮説検証に向けた新データ獲得法を特定する。
問題定式化の演習は、以下の仮説的ケーススタディに対して実施された。
 ・ 疾病媒介蚊(Aedes albopictus)を制御する持続性低閾値(self-sustaining low threshold)遺伝子ドライブ
 ・ 農業害虫(Drosophila suzukii)
 本ワークショップは、参加者が問題定式化プロセス及び環境リスク評価におけるその機能を習熟すること、及び、本アプローチに対するフィードバックを収集することを目標とし、遺伝子ドライブ改変昆虫に関する上記ケーススタディにおける、包括的かつ詳細な環境リスク評価の作成を目的としたものではない。
 参加者により提起されたポイントは、遺伝子ドライブ及びそのリスク評価に対し、多様でかつ往々にして対照的となる意見/視点を明らかにし、それらは以下のトピックに従い組織化された。
 (1)遺伝子ドライブ戦略 (2)潜在的な新奇ハザード/リスク (3)リスク評価パラダイム (4)既存の昆虫ベクター/ペスト制御戦略に対する知識/経験 (5)問題定式化 (6)潜在的危害 (7)コンパレーター (8)受容する環境 (9)リスク管理 (10)市販後環境モニタリング
 総括して、問題定式化プロセスは遺伝子ドライブ改変昆虫を対象とする環境リスク評価の目的に適した手法であるが、現実的には困難な課題に直面する可能性があるという点において、参加者の意見は一致した。
 定義された保護目標、具体的な危害への経路の定式化、及び、リスクの構造化に関して参加者により提起されたポイントは、EFSAの遺伝子組換え生物に関するパネルの審議において検討された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1819
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