食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05340060149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としての酒石酸ステアリル(E483)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2020年3月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月11日、食品添加物としての酒石酸ステアリル(E483)の再評価に関する科学的意見書(2020年1月29日採択、18ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2020.6033)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAの「食品添加物及び香料に関する科学パネル」(FAFパネル)は、食品添加物としての酒石酸ステアリル(E483)の安全性を評価する科学的意見書を提出した。
 遺伝毒性のデータが利用できないことに加えて、以前に評価した毒性学的試験が利用できなかった。このため、酒石酸ステアリルの再評価のための同物質に関する適切な毒性データは利用できなかった。更にその成分に関するデータを使用するリードアクロスを可能にする、消化管における及び(又は)全身循環前の酒石酸ステアリルの完全な加水分解を示す適切なデータが欠落していた。したがって、食品添加物としての酒石酸ステアリルの使用の安全性を評価することができず、1978年に食品に関する科学的委員会(SCF)によって設定された20mg/kg体重(bw)/日の許容一日摂取量(ADI)は確認できなかった。
 使用レベルも分析データも利用できなかったため、上限レベルのばく露量評価シナリオを使用して、酒石酸ステアリルへのばく露量が算出された。食品添加物としての酒石酸ステアリルへの平均ばく露量は、乳児における0.1mg/kg体重/日から幼児における82.5mg/kg体重/日の範囲であった。95パーセンタイルのばく露量は、成人における0mg/kg体重/日から幼児における192.7mg/kg体重/日の範囲であった。FAFパネルはまた、ミンテルのGNPD(the Mintel’s Global New Products Database)からの情報では、1996年以降2食品のみに酒石酸ステアリルの表示が行われたことに注目した。
FAFパネルは以下のとおりいくつかの勧告(抜粋)を行った。
・ミンテルのGNPDにおいて表示された用途数の低さ(2食品)を考慮して、企業による酒石酸ステアリルの使用を確認すべきである。確認された場合、精緻化したばく露量評価を実施するために、用途及び使用レベルに関する情報が利用できるようにすべきである。
・酒石酸ステアリルの安全性を評価するために、食品添加物の申請書の提出に関するガイダンス(2012年 EFSAのANSパネル(FAFパネルの旧名称))の規定に従って、全身循環以前の完全な加水分解を示すデータ及び(又は)適切な毒性試験の結果を利用できるようにすべきである。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6033
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