食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05330180149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、動物由来の特定の食品中のクロルデコンの暫定的な最大残留基準値(MRLs)に対する食事由来ばく露量に関して声明を公表
資料日付 2020年3月3日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月3日、動物由来の特定の食品中のクロルデコン(chlordecone)の暫定的な最大残留基準値(MRLs)に対する食事由来ばく露量に関して声明(2020年2月13日承認、9ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2020.6052)を公表した。概要は以下のとおり。
 クロルデコンは殺虫活性を持つ有機塩素化合物であり、アンティル諸島で広く使用されていた。クロルデコンは植物保護製剤への使用を2004年に禁止された。クロルデコンはストックホルム条約付属書A(製造・使用、輸出入の原則禁止)のリストに収載されている。その高い残留性により、クロルデコンはまだ環境中に存在し、汚染地域で生産される食品汚染に繋がっている。
 現行の欧州連合(EU)のクロルデコンに関する最大残留基準値(MRLs)は欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005の付属書IIIに設定されている。
 フランスの管理当局は2019年7月、欧州委員会に対して2件の緊急措置を通知した。それらの緊急措置は欧州議会及び理事会規則(EC) 178/2002第53条の規定に従って国レベルで実施された。フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)の意見書を受けて、フランスの管理当局はグアドループ及びマルティニーク(訳注:地名)の消費者を確実に保護するために、牛、羊、ヤギ、豚及び鶏の食品中のクロルデコンに関する国レベルの新たなMRLsを設定した。
 欧州委員会はEFSAに対して、ANSESが2018年に行った評価において勧告した動物由来の食品中のクロルデコンの暫定的なMRLsに関する消費者ばく露評価を実施するよう要請した。
 評価対象のMRLs案は、規則(EC) No 396/2005で設定されている現行の欧州連合(EU)のMRLsよりも低い。EFSAが実施した食事由来ばく露量の算出は、評価対象の動物に関するMRLs案のレベルで、クロルデコンの短期的及び長期的摂取がフランスの管理当局により導出された毒性学的参照値を上回ることは予想されないことを示した。
現行のEUのMRLs及びフランスの新たなMRLs案は以下のとおり(抜粋)。
品名      現行のEUのMRLs mg/kg    フランスのMRLs改定案 mg/kg
豚            0.1                0.02
豚の筋肉         0.1                0.02
豚の脂肪         0.1                0.02 
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6052
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