食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05330020149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のパーフルオロアルキル化合物の存在に関連するヒトの健康へのリスクに関する科学的意見書の意見公募を開始
資料日付 2020年2月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月24日、食品中のパーフルオロアルキル(perfluoroalkyl)化合物の存在に関連するヒトの健康へのリスクに関する科学的意見書(Part I 239ページ、Part II 221ページ)を公表し、2020年4月20日までの意見公募を開始した。意見書の概要は以下のとおり。
 欧州委員会はEFSAに対して、食品中のパーフルオロアルキル化合物類(PFASs)の存在に関連するヒトの健康へのリスクに関する科学的評価を要請した。
 動物におけるいくつかの類似する影響、トキシコキネティクス及びヒトの血中において観察された濃度に基づき、EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は4つのPFASsであるパーフルオロオクタン酸(PFOA)、パーフルオロノナン酸(PFNA)、パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)、パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の総量の評価を実施することを決定した。これらの物質は入手可能な存在量のデータでは、PFASsへの下限仮定値(lower bound:LB※)のばく露量の半分を占め、残りの半分は主に短い半減期を持つPFASsが寄与している。
 評価に含まれる4つのPFASsに等しい効力(potencies)が仮定された。青年及び成人集団におけるLBのばく露量の平均は0.42~3.1ng/kg体重/日、95パーセンタイルでは1.3~9.9ng/kg体重/日の範囲であった。幼児及びそれ以外の小児は2倍の高さのばく露量を示した。上限仮定値(upper bound:UB※)のばく露量はLBのレベルよりも4~49倍高かったが、LBの方がより信頼性が高いと考えられた。「魚肉」、「果実及び果実製品」及び「卵及び卵製品」がばく露量に最も大きく寄与した。
 動物及びヒトにおける利用可能な試験に基づき、免疫系への影響がリスク評価にとって最も重要であると考えられた。2つのヒトの試験から、血清中の4つのPFASsの総量に関して、1歳児及び5歳児に対する無毒性濃度(NOAEC)は各々31.9ng/mL及び27.0ng/mLが特定された。
 生理学的薬物動態(PBPK)モデルを使用して、1歳児における31.9ng/mLの血清レベルが、1.16ng/kg体重/日の長期的な母親のばく露量に対応すると推定された。経時的な蓄積量が重要であるため、8ng/kg体重/週の耐容週間摂取量(TWI) が設定された。このTWIはヒトにおいて観察された他の有害影響の可能性に対しても保護する。LBの推定ばく露量及び血清レベルの報告に基づき、CONTAMパネルは欧州の集団の中にこのTWIを上回る部分があり、懸念事項であると結論付けた。
※訳注:左側打ち切りデータ(検出限界値(LOD)又は定量限界値(LOQ)未満のデータ)を、0と仮定して算出した値が下限仮定値(lower bound)、LOD又はLOQとして算出した値が上限仮定値(upper bound)。 
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/consultations/call/public-consultation-draft-scientific-opinion-risks-human-health
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