食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05290540149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、EFSAによるプロジェクトOC/EFSA/GMO/2017/01「タンパク質のin vitro消化性」(Allergestion)」に関する外部機関による報告書を公表
資料日付 2019年12月19日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月19日、EFSAによるプロジェクトOC/EFSA/GMO/2017/01「タンパク質のin vitro消化性」(Allergestion)」に関する外部機関による報告書を公表した(12月11日採択、PDF版82ページ、doi: 10.2903/sp.efsa.2019.EN-1765)。概要は以下のとおり。
 新奇タンパク質に関する評価の主たる目的は、潜在的アレルゲン性を含め、摂取した場合の安全性を判定することである。一連の評価の一環として、タンパク質のin vitro消化法は有用な手段と見なされてきた。本分析では、GMOパネル公表のガイダンスに準拠し、胃における消化の初期及び後期段階のシミュレーション、乳児の胃領域のシミュレーション、それらに後続する腸における消化シミュレーションを利用している。これらの消化シナリオにおいて、特性の異なる潜在的アレルゲン性を有する、植物及び動物を起源とする10種のタンパク質群が用いられた。
 SDS-PAGE及びデシメントリーの結果から、異なる消化シナリオ間において、重要と見なされる、かつ、大方予想されていた差異が検出された。乳タンパク質群は腸の段階で完全に消化されたが、BLG(Bovine β-lactoglobulin)の大部分はペプシン耐性を示した。対照的に、卵タンパク質群は後期段階を除き、有意な持続性を示した。植物起源のタンパク質群では、KTI(Soybean Kunitz-type trypsin inhibitor B)とConA(Concanavalin A from Jack bean)の大部分が全ての状況において耐性を示す一方、LIP(Soybean lipoxygenase)とAP(Potato acid phosphatase)は乳児をシミュレーションした状況でのみ耐性を示した。同様に、Ara h 1 (7s globulin from peanut)は、乳児をシミュレーションした状況において耐性を示す傾向が認められた。
 ペプチドのLC-MS解析から、消化シナリオ間にて差異が検出された多くのクラスターが明確になり、一部は一次配列及び既知のアレルゲン性エピトープと関連のある配列に対応させられる可能性がある。
 異なる消化シナリオにおいて、9つのアミノ酸残基以上のペプチドの持続性に関して有意な差異が示され、腸における消化の初期段階に豊富に存在するペプチドと多くのタンパク質の既知のエピトープに有意な重複が示された。
 観察されたこれらの差異を免疫学的反応(エピトープマッピング)に関連付けることは依然として困難な課題であるが、消化シナリオ間には明確な差異があり、リスク評価を改善できる高い可能性が示された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1765
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