食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05290460149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、テトラヒドロカンナビノールへのヒトの急性ばく露量評価に関する科学的報告書を公表
資料日付 2020年1月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月7日、テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)へのヒトの急性ばく露量評価に関する科学的報告書(2019年11月25日承認、41ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2020.5953)を公表した。概要は以下のとおり。
 Δ9-THC(tetrahydrocannabinol)は植物の麻Cannabis sativa由来の天然に存在する向精神性の化合物である。EFSAは2015年、Δ9-THCに関して1μg/kg体重(bw)の急性参照用量(ARfD)を設定し、乳及び乳製品からの食事性ばく露量を評価した。この結果、食事性ばく露量は成人で最大ARfDの3%、幼児で最大ARfDの13%であった。欧州委員会の食品におけるΔ9-THCの存在量のモニタリングに関する勧告2016/2115及び新たな指令を受けて、EFSAはΔ9-THCへのヒトの急性ばく露量を評価した。
 麻及び麻をベースにした食品の摂取量のデータが少ないため、その代用として標準的な食品カテゴリーを使用した。単独の食品カテゴリーに基づく12の独立したシナリオを検討し、乳児を除く全ての年齢集団に関して摂取日数に応じた急性ばく露量を評価した。各食品カテゴリーに対し、信頼できる最大のパーセンタイルまで、総Δ9-THCの存在量データ(総計588検体)を使用した。
 下限(lower bound、LB)及び上限(upper bound、UB)のシナリオにおいて、麻及び麻を含有するほとんどの対象食品を多く摂取する成人で、EFSAの設定した1μg/kg bwのARfDを上回った。下限シナリオでは、摂取量の多い成人の急性ばく露量は存在量の信頼できる最大のパーセンタイルに基づき推定した。麻の種子(95パーセンタイル(P95)最大9μ/kg bw)、麻の油(P95 最大21μ/kg)、茶(浸出液)(P95 最大208μg/kg)等。
 麻及び麻を含有する食品の摂取量の代用として標準的な食品カテゴリーを使用したこと、存在量のデータ件数が限られていたこと、及びΔ9-THCの定量化において分析上の限界があったことが不確実性の最も重要な要因である。全体として本報告書における推定ばく露量は、欧州連合(EU)におけるΔ9-THCへの急性ばく露量を過大評価していると推測される。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5953
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