食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05290060149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてモンクフルーツの抽出物の使用の安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2019年12月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月11日、様々な食品カテゴリーにおける食品添加物として、モンクフルーツ(Monk fruit)の抽出物の使用の安全性に関する科学的意見書(2019年11月13日採択、26ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2019.5921)を公表した。概要は以下のとおり。
  EFSAの「食品添加物及び香料に関する科学パネル」(FAFパネル)は、様々な食品カテゴリーにおける新たな食品添加物として使用するために提案されたモンクフルーツの抽出物の使用の安全性に関する科学的意見書を提出する。
 モンクフルーツの抽出物は、Siraitia grosvenorii(羅漢果)の果実の水抽出により調製される。ククルビタン配糖体のモグロシド(mogrosides)がSiraitia grosvenoriiの主要成分であり、モグロシドVがモンクフルーツの抽出物中の主要なモグロシドである。モグロシドVはある程度吸収され、全身的に生物学的利用能がある。25%及び55%のモグロシドVを含有するモグロシド抽出物は、細菌復帰突然変異試験において陰性であり、構造的及び/又は数値的な染色体損傷を誘導しなかった。
 しかしながらFAFパネルは、代謝活性の試験を含むin vitroの毒性学試験は、アグリコンを含め、微生物代謝後に産生される代謝物の遺伝毒性の可能性を評価するには十分な情報を提供しないことに注目した。
 モンクフルーツ抽出物の52%モグロシドVを使用したラットの90日間混餌試験において観察された睾丸への悪影響は排除できない。
 ラットの繁殖及び発生スクリーニング試験において、親に対する毒性、生殖毒性及び発生毒性は観察されなかった。オスのラットに関して、ばく露時間が精子形成の時間を完全にはカバーしていないため、90日間試験で観察された睾丸への影響を明らかにするために、更に用量を増やし、試験期間を延長する必要がある。母体毒性及び発生毒性は観察されなかった。
 モグロシドVの全身利用能、ラットの亜慢性試験で観察された影響、及び食品添加物の評価に関するEFSAのガイダンスの原則を考慮すると、慢性/発がん性の毒性試験のデータが必要であった。モグロシドVへのばく露量は、提案された使用レベルに基づき算出された。FAFパネルは、モンクフルーツ抽出物に関する毒性データベースは、食品添加物としてのモンクフルーツの抽出物の使用の安全性に関して結論付けるには不十分であると結論付けた。 
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5921
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