食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05260510149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えトウモロコシ3272を含有する、それから構成される、それから製造される食品及び飼料の認可申請に関するEFSAの科学的意見書を補足する声明を公表
資料日付 2019年11月4日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月4日、遺伝子組換えトウモロコシ3272を含有する、それから構成される、それから製造される食品及び飼料の認可申請(EFSA-GMO-UK-2006-34)に関するEFSAの科学的意見書を補足する声明を公表した(9月25日採択、PDF版15ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2019.5844)。概要は以下のとおり。
 2013年、GMO(Genetically Modified Organisms)パネルは、遺伝子組換え(GM)トウモロコシ3272(訳注1)に対する科学的的意見書を公表しているが、比較評価に関するデータが不十分であり、新たに発現するα-アミラーゼ、AMY797Eタンパク質のde novoにおける潜在的感作作用に関する追試験が欠失していたため、確定的とはならなかった。
 2017年、欧州委員会はGMOパネルに対し、申請者(Syngenta Crop Protection AG) により提供されたトウモロコシ3272の比較解析及びAMY797タンパク質の潜在的アレルゲン性評価に関連する追加情報を検討し、食品及び飼料としての使用、輸入、加工のためのトウモロコシ3272の市販認可の申請(EFSA‐GMO‐UK‐2006‐34)に関して、既存の科学的意見書を補完するよう要請した。
 GMOパネルは提出された情報を評価し、トウモロコシ3272の農学的・表現型的特性、及び、かいば・穀粒の成分組成は、非遺伝子組換え(非GM)トウモロコシと比較して、食品・飼料の安全性及び栄養学上の懸念を生じないと結論する。本申請の適用範囲及び当該GMトウモロコシに導入された形質の特性を考慮すると、特定の食品・飼料に関する加工由来の影響及び潜在的な安全性上の影響について追加調査が必要である。
 AMY797Eタンパク質の潜在的アレルゲン性、及び、トウモロコシ3272を含有する可能性のある全食品・飼料を検討し、提供された情報は、2013年に本パネルが提起した懸念に対し完全には対処していないと結論する。当該タンパク質ファミリー(酵素の機能的分類)の性質及びこれに関する入手可能な情報から、特定の状況下においてα-アミラーゼAMY797Eが特定の個人を感作し得るかどうか、及び、有害影響を及ぼすに至るかどうかに関し、依然として不明である。申請者は、特定の製品、即ち、EU域内への主要輸入製品である穀類蒸留粕(dried distiller grains with solubles (DDGS)、訳注2)のアレルゲン性評価に関する包括的情報も提供している。提供された当該製品に関する情報を検討し、本パネルは、申請者により記述された特定の使用条件下において、トウモロコシ3272由来DDGSは非GMトウモロコシ由来DDGSと比較して懸念を引き起こさないと考える。
(訳注1) イベント名:3272、OECD識別子: SYN-E3272-5、導入遺伝子:amy797E、発現タンパク質:熱安定性α-アミラーゼ(AMY797E)、付与される特性:バイオエタノール生産性の亢進
(訳注2) トウモロコシ等の穀物からアルコール飲料やバイオエタノールを製造した際に残る穀物粕。たんぱく質や脂肪等が豊富なため、配合飼料の原料となる。トウモロコシ蒸留粕、或いは、乾燥蒸留粕とも言う。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5844
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