食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05230560149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、乳児の食事への補完食の導入の適切な月齢範囲に関する科学的意見書を公表
資料日付 2019年9月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月12日、乳児の食事への補完食の導入の適切な月齢範囲に関する科学的意見書(2019年7月3日採択、241ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2019.5780)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会から要請を受けて、EFSAの「栄養、新食品及び食品アレルゲンに関する科学パネル(NDAパネル)」は乳児の補完食の導入の適切な月齢に関する2009年の意見書を改訂した。
 この科学的意見書の目的は次の諸点に関連して科学的エビデンスを評価することである。
 1) 補完食(CFs)の導入に関連する発育上の要因はあるのか。
 2) 6か月齢以前のCFsの導入に関連して有害健康影響はあるのか。
 3) 6か月齢以前のCFsの導入に関連して便益はあるのか。
 この月齢は、健康アウトカム(※訳注)、栄養的側面及び乳児の発育への影響を考慮して評価されたが、個々の乳児の特徴及び発育に依存する。食品が月齢に適した食感を持ち、栄養上適切であり、正しい衛生習慣に従って調理される限り、試験において調査されたどの月齢においても(1か月齢未満~6か月齢未満)、CFsの導入が有害健康影響及び便益(鉄分欠乏のリスクのある乳児を除く)に関係するという説得力のあるエビデンスはない。栄養上の理由で、大部分の乳児が概ね6か月齢からCFsを必要とする。鉄分欠乏のリスクのある乳児(鉄分の低い母親から生まれ完全母乳で育てられた乳児、早期(出生後1分未満)の臍帯クランプを行った乳児、早産児、低出生体重児(SGA:small-for-gestational age)、成長速度の速い乳児)は、鉄分の供給源であるCFsのより早期の導入から便益を受ける可能性がある。
 ピューレ状にしたCFsの摂取に適した技能の発達が最も早期に観察されるのは3~4か月齢である。指でつまんで食べる食品(finger foods)を摂取する技能は、乳児によっては4か月齢で観察可能であるが、より一般的には5~7か月齢である。神経発達上の観点から、乳児が6か月齢以前において多様な食事に進む準備ができている可能性があるということは、CFsを導入する必要があることにはならない。アトピ-性疾患の発症リスクに関する限り、潜在的なアレルギー誘発性食品(卵、シリアル、魚及びピーナッツ)の導入を他のCFsの導入よりも後の月齢まで遅らせる理由はない。セリアック病のリスクに関して、グルテンは他のCFsと一緒に導入することが可能である。
※訳注:健康アウトカム(health outcome)とは調査対象の健康状態に関連する病状、事象、行動又は状態を指す。


地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5780
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