食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05220200314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、ゲノム編集及びCRISPR/Cas9に関する最新のFAQを公表
資料日付 2019年8月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は8月30日、ゲノム編集及びCRISPR/Cas9に関する最新のFAQ(2019年8月30日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
 FAQは全11問である。
Q1:ゲノム編集とは?(回答省略)
Q2:ゲノム編集と従来の植物育種技術との違い及び類似点は?(回答省略)
Q3:遺伝子情報に関して改変を行うことは、自動的に健康影響に繋がるのか?
A3:全ての生物の遺伝物質では常に変異が生じている。細胞分裂時にDNAが複製される際に微細な修復エラーが常に生じる。ヒトにおける修復エラーの数は、複製されるヌクレオチドの10の9乗~10の11乗に1回と推定される。したがって、DNAシーケンスにおける改変が自動的に健康影響に繋がるわけではない。しかし、リスク評価の一環として、ゲノム編集技術を用いて行われた遺伝子配列の改変が、その生物に新たな形質を生じさせる方法で行われたのかに関しては検証が必要である。
Q4:CRISPR/Cas9とは何の略か?(回答省略)
Q5:CRISPR/Cas9の作用機序は?(回答省略)
Q6:ゲノム編集の用途は?(回答省略)
Q7:ゲノム編集はどのように検出可能か?
A7:現時点で、改変がゲノム編集を用いた結果なのかを立証することは不可能である。欧州連合(EU)は、ゲノム編集を用いて作出された遺伝子組換え作物(GMO)のトレーサビリティ担保のため、書類を厳格化する意向である。
Q8:食品安全及び飼料安全の領域において、ゲノム編集による消費者の健康影響に関する評価はどのように行われるのか?
A8:EUの専門家グループは、個別に(ケースバイケースで)行うべきと考える。
Q9:ゲノム編集は遺伝子工学(genetic engineering)なのか?
A9:BfRは科学機関であることから、ゲノム編集の法的分類に関して決定する立場にない。欧州司法裁判所(ECJ)は、2018年7月25日に、「欧州議会及び欧州理事会GMO指令に基づき、ゲノム編集技術を用いて作出された生物は遺伝子組換え生物(GMO)であり、したがって遺伝子工学(genetic engineering)規則が適用される」との決定を行った。
Q10:ゲノム編集の領域におけるBfRの役割は?
A10:BfRは、ゲノム編集の方法に関してではなく、ゲノム編集を用いて改変された結果としての食品及び飼料作物に関して評価を行う。
 また、ゲノム編集に関する消費者会議を2019年秋に開催する。
Q11:GM食品及びGM飼料に関するBfR委員会の役割は?(回答省略)
 FAQ全文(ドイツ語、5ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.bfr.bund.de/cm/343/fragen-und-antworten-zum-genome-editing-und-crispr-cas9.pdf
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) -
URL http://www.bfr.bund.de/de/fragen_und_antworten_zum_genome_editing_und_crispr_cas9-199684.html
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