食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05220150301
タイトル 論文紹介:「現場からの手記:ケーキミックスの生での喫食に関連したサルモネラ・アグベニの複数州にわたる集団感染-米国5州、2018年」
資料日付 2019年8月30日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  MMWR(2019
, 68(34):751-752)に掲載された論文「現場からの手記:ケーキミックスの生での喫食に関連したサルモネラ・アグベニの複数州にわたる集団感染-米国5州、2018年 (Notes from the Field: Multistate Outbreak of Salmonella Agbeni Associated with Consumption of Raw Cake Mix - Five States
, 2018)、著者SG Ladd-Wilson (Oregon Health Authority
, Public Health Division
, Oregon
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 2018年8月、サルモネラ属菌の感染と診断されたオレゴン州の2人の患者に対し、標準的な腸疾患に関する質問票を用いた面談が行われ、両者ともにケーキミックスを生のまま喫食していたことが報告された。これを受けて、オレゴン州の保健当局(OHA)は6か所の小売地域から様々なブランドの未開封ケーキミックス43箱の中身を回収し、検査した。製造会社Aの未開封ホワイトケーキミックスからサルモネラ・アグベニ(Salmonella Agbeni)が分離され、その分離株の全ゲノムシーケンシング(WGS)解析の結果は米国国立医学図書館(NLM)の国立生物工学情報センター(National Center for Biotechnology Information: NCBI)のウェブサイトにアップロードされた。OHAは、ケーキミックス分離株の塩基配列データ比較のためにNCBIデータベースを利用し、また、米国疾病管理予防センター(CDC)の「System for Enteric Disease Response
, Investigation
, and Coordination: SEDRIC (複数州にわたる腸疾患集団感染の協調的調査のために設計されたウェブベースの集団感染調査ツール)」を活用した。
 10月19日、OHAは2018年6月から9月の間に回収された、メリーランド州、オハイオ州及びウィスコンシン州の4人の患者由来の臨床分離株が、上述未開封ケーキミックス由来のサルモネラ・アグベニと遺伝的に近縁であることを示した。ウィスコンシン州の患者は、ばく露期間と推定される数日の間にホワイトケーキミックス(raw white cake mix)を一箱全て喫食していたことを報告した。11月5日、サルモネラ属菌汚染の疑いのため、製造会社Aの複数のケーキミックス製品の自主回収が発表された。
 2019年1月14日、CDCは5州で合計7件の症例を出した当該集団感染の終息を宣言した。本件は、OHAが、広く流通した商品に関連した複数州にわたる集団感染を検出するために、公共利用可能なNCBIウェブサイトにおいてWGSデータを利用した初めての例である。食品及び環境分離株のWGS及びNCBIとSEDRICプラットフォーム上での解析は、ケーキミックスのような保存可能期間が長く消費される割合の低い、そして広く流通した商品に関連する集団感染を特定するために有用なツールである。このような集団感染の検出は、一般的に困難で、主に多数の症例の調査による疫学的エビデンスに依存する。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
情報源(報道) Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR) (2019 , 68(34):751-752)
URL https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/68/wr/mm6834a5.htm?s_cid=mm6834a5_w
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