食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05200260149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分クロルピリホスの農薬のピアレビューにおけるヒト健康評価の入手可能な結果に関する声明を公表
資料日付 2019年8月2日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月2日、有効成分クロルピリホス(chlorpyrifos)の農薬のピアレビューにおけるヒト健康評価の入手可能な結果に関する声明(2019年7月31日採択、PDF28ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 クロルピリホスは、欧州委員会施行規則(EU) No 844/2012の規定に従って、農薬の認可更新プログラム(AIR3)(訳注:EUにおいて2013年1月1日~2018年12月31日に認可の有効期限が切れる150有効成分の認可更新プログラム)の第3バッチの対象となる有効成分である。認可更新の申請者はタスクフォース(Dow AgroSciencess社及びAdama Agriculture社)及びSapec Agro社、欧州連合の報告担当加盟国(RMS)はスペインである。
 2019年7月、ピアレビューの完了に先立って、EFSAは欧州委員会により、クロルピリホスのピアレビューにおけるヒト健康評価の入手可能な結果に関する声明を発表するよう指示を受けた。
 本声明は、2019年4月1日~5日に開催された哺乳類毒性学における農薬のピアレビュー専門家会合を受けて、哺乳類毒性学及びヒトの健康に関連する評価の主な知見の要約である。本声明はクロルピリホスが欧州議会及び理事会規則(EC)No 1107/2009の第4条に規定されているヒトの健康に適用される認可基準を満たすことが考えられるかどうかを含むEFSAの追加的な考察も含む。
 クロルピリホスの遺伝毒性の可能性が依然として不明確なため、毒性学的参照値は設定できなかった。更に、重要な不確実性が神経発達毒性試験に関連しており、ラット試験における最小用量で影響が観察された(脳重量で補正した小脳高の低下(decrease in cerebellum height corrected by brain weight))。これらの懸念は小児における神経発達上の転帰(developmental neurological outcomes)に関連する入手可能な疫学的エビデンスにより裏付けされた。毒性学的参照値がないため、消費者、農薬施用者、農場労働者、通行人及び住人に関するリスク評価が実施できない。この問題はクロルピリホスに関する重要な懸念領域である。
 更に、毒性学的影響の記録は、生殖カテゴリー1Bの毒性あり(発達毒性に関して)とする分類基準を満たす。
 上記の結果に基づきクロルピリホスは、規則(EC) No 1107/2009の第4条に規定されているヒトの健康に適用される認可基準を満たさないと考えられる。

 
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5809
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