食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05190580174
タイトル スウェーデン食品庁(NFA)、アレルギーに関する最新の知見レビューを公表
資料日付 2019年7月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スウェーデン食品庁(NFA)は7月2日、アレルギーに関する最新の知見レビューを公表した。概要は以下のとおり。
1.背景
 本知見レビューは、医療従事者、栄養士などの専門家向けのもので、食物アレルギー及び食物過敏症の主な原因となる食品又は物質に関するファクトシートである。また、アレルギー患者などから相談された際の助言及び情報を提供している。知見レビューは全部で5件あり、今回はそのうち2件が公表された。他の3件は2020年の公表が予定されている(「植物性食品に対するアレルギー及び交差アレルギー」、「動物性食品に対するアレルギー及び不耐性」及び「セリアック病と穀物アレルギー」)。
2.「食品中の添加物及び有機酸に対する過敏症」サマリーより抜粋
 過敏症の有病率に関する調査研究の大半は、過敏症そのものを対象としてきた。ゆえに、添加物に対する過敏症の総集団における有病率を理解することは困難である。一方で、添加物に対する過敏症は稀である。特定の添加物に対して過敏である患者には、その他のアレルギー又は皮膚反応が生じる場合が多い。このような患者は、例えば、アレルゲン性食品として知られる食品から生産される添加物に反応すると考えられる。一例として、卵から生産されるリゾチームが挙げられる。アレルギー症状又は皮膚反応を悪化させる可能性のある他の添加物も考えられる。安息香酸は、湿疹及びじんましんなどの症状を悪化させる場合がある。亜硫酸塩は、喘息患者の喘息症状を悪化させる可能性がある。
 添加物に対する過敏症は、一般集団と比べ、添加物の生産現場で働く人たちの間で多く見られる。一般集団では、食品由来のばく露は少ない。
3.「食品中のニッケル及び特定物質に対するアレルギー性接触皮膚炎及び他の皮膚反応」サマリーより抜粋
 アレルギー性接触皮膚炎の最多原因はニッケルである。ニッケルは、食品中から低濃度で検出される場合がある。
 少数であるが、アレルギー性接触皮膚炎患者が全身性接触皮膚炎を発症する場合がある。その際、皮膚へのばく露はなく、経口ばく露又は吸引ばく露で皮膚反応が生じる可能性がある。全身性接触皮膚炎は、食品中のニッケル及び他の金属が原因で生じると考えられる。また、ペルーバルサム(Myroxylon balsamum var.pereirae)など特定のスパイスが原因の場合もある。
 食品及び飲用水中のニッケルがアレルギー性接触皮膚炎に影響を与えるかについては議論が行われてきた。感作は皮膚接触後にしか生じないことは明白であると判断される。しかし、少数のアレルギー性皮膚炎患においては、食品由来のニッケルの摂取量を低減した場合にのみ、湿疹から回復することが観察される。ニッケル含有量が多い食品は、豆類(えんどう豆、ビーンズ及びレンズ豆)、ナッツ類、ダークチョコレート及びココア、藻類、海藻及び全粒穀物である。これらの食品を介したニッケル摂取により、全身性接触皮膚炎患者の湿疹が悪化する可能性がある。
 「食品中の添加物及び有機酸に対する過敏症」(スウェーデン語、30ページ。英語のサマリー付き)は以下のURLから入手可能。
https://www.livsmedelsverket.se/globalassets/publikationsdatabas/rapporter/2019/l-2019-nr-11-overkanslighet-mot-tillsatser-och-organiska-syror-i-mat.pdf
 「食品中のニッケル及び特定物質に対するアレルギー性接触皮膚炎及び他の皮膚反応」(スウェーデン語、24ページ。英語のサマリー付き)は以下のURLから入手可能。
https://www.livsmedelsverket.se/globalassets/publikationsdatabas/rapporter/2019/l-2019-nr-12-allergiskt-kontakteksem-och-andra-hudreaktioner-mot-nickel.pdf
地域 欧州
国・地方 スウェーデン
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) スウェーデン食品庁(NFA)
URL https://www.livsmedelsverket.se/matvanor-halsa--miljo/kostrad-och-matvanor/mat-och-naring/kunskapsoversikter-ersatter-allergibroschyrer?ll=1
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