食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05190040373
タイトル スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)、カタルーニャ州におけるトータルダイエットスタディ(2017年)でのヒ素に関する状況を公表
資料日付 2019年7月17日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  スペインのカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)は7月17日、カタルーニャ州におけるトータルダイエットスタディ(2017年)でのヒ素に関する状況を公表した。概要は以下のとおり。
第4章 ヒ素
1. 総ヒ素含有量が最も高い食品群は魚介類で、魚種ではシタビラメ(9.283μg/g生鮮重量)が最も高く、次いでコウイカ(8.732μg/g生鮮重量)及びカタクチイワシ(7.849μg/g生鮮重量)であったが、無機ヒ素はすべての魚介類で検出限界を下回った。
 一方、パン・穀類の群の総ヒ素含有量は低いが、無機ヒ素含有量は高い。この群で無機ヒ素含有量が最も高かったコメ(0.159μg/g生鮮重量)は、法的基準値を超えていない。
 調査したその他の食品群で総ヒ素の有意な含有はなく、ヒヨコ豆、及び肉・魚介類のベビーフードを除いた大半の食品は検出限界(0.002μg/g生鮮重量)を下回った。
2. 成人男性(18~64歳)の総ヒ素摂取量は98.16μg/日と推定された。最も寄与するのは魚介類(94.72μg/日)、続いてパン・穀類(2.54μg/日)であり、そのうちコメの寄与が最も高い(1.78μg/日)。その他の食品群は喫食による総ヒ素に関して、いかなる有意な寄与もない。
 無機ヒ素摂取量は成人男性において2.58μg/日で、総ヒ素摂取量の2.64%である。主にパン・穀類に由来する(1.71μg/日)。
3. 総ヒ素摂取量が最も高い人口集団は12~36か月齢(190.86μg/日)、次いで10歳~17歳(170.94μg/日)であった。無機ヒ素摂取量では10歳~17歳(3.66μg/日)が最も高く、3~9歳の小児(3.10μg/日)が続いた。
4. 欧州食品安全機関(EFSA)が2014年に公表した報告書によれば、欧州住民における無機ヒ素ばく露量の平均値は成人で0.09~0.38μg/kg体重/日(95パーセンタイル値は0.14~0.64μg/kg体重/日)、小児で0.20~1.37μg/kg体重/日(95パーセンタイル値は0.36~2.09μg/kg体重/日)の範囲と推定された。カタルーニャ州住民の全ての人口集団で推定摂取量はこれらの範囲を下回る。
 調査したすべての人口集団で、EFSAが2009年に設定したBMDL01(訳注:肺がん、皮膚がん、ぼうこうがん及び皮膚障害に対する)の0.3~8μg/kg体重/日を下回った。12~36か月齢及び6~11か月齢の幼児の人口集団はBMDL01の下限に近い(各0.19μg/kg体重/日及び0.18μg/kg体重/日)。いかなる人口集団もBMDL01の範囲を上回らないが、ばく露マージン(MOE)は小さく、特に幼児の人口集団についてはある程度のリスクを排除することは出来ない。
5. 2012年の調査と比較して、食品分類毎の総ヒ素濃度に有意な変化は見られなかった。
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)
情報源(報道) -
URL http://acsa.gencat.cat/web/.content/_Publicacions/Estudis_de_dieta_total/contaminants_quimics/EDT-Contaminants-2017/Estudi-Dieta-Metales-pesados-2019.pdf
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