食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05190030314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、一部の抹茶検体からアルミニウムが高濃度で検出されたことに関して意見書を公表
資料日付 2019年7月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は7月25日、一部の抹茶検体からアルミニウムが高濃度で検出されたことに関して意見書(2019年7月25日付け No.027)を公表した。概要は以下のとおり。
 抹茶は人気の飲料のひとつで、ドイツだけでも、過去5年間に、抹茶を使った新製品が165種類発売された(お茶、スムージー、アイスティー、ビスケット、クッキー、シリアルなど)。
 BfRは、抹茶からアルミニウムが高濃度で検出される例が見られることから、抹茶を日常的に摂取する人たちへの健康影響に関して評価を行った。
 欧州食品安全機関(EFSA)は、耐容週間摂取量(TWI)として1mg/kg体重を導き出している。
 ドイツにおける抹茶又は粉末茶摂取量に関する入手可能なデータがないことから、健康影響評価は、抹茶摂取量と比べ過大評価される可能性はあるものの、緑茶摂取量に関して行われた。全体としては、緑茶及び抹茶を摂取する消費者において影響を受ける割合は非常に少ない。
 ドイツのある州が行ったモニタリングにおいて、抹茶3検体から、それぞれ1
,743、1
,775、及び2
,350mg/kgのアルミニウムが検出された。緑茶の摂取量を考慮すれば、抹茶をアルミニウムの唯一の摂取源と考え、他のアルミニウム源は考慮しない場合でも、最大濃度(2
,350mg/kg)が検出された抹茶を成人が日常的に摂取した場合にTWIを超える可能性がある。
 全てのアルミニウム源に由来するアルミニウム摂取に関する入手可能な現在のデータに基づき、BfRは、成人が長期摂取した場合に一部の集団において、EFSAによるTWIである1㎎/kg体重を2倍以上超過する可能性があると考える。
 消費者への影響として考えた場合、お茶などの食品だけを毎日摂取することを介した更なるアルミニウム摂取は、毒性学的見地から許容できない。それだけでTWIの相当分を占めるか、又は毎日摂取すればTWI超過は明確である。入手可能なデータには依然としてギャップがあることから、健康影響評価には大きな不確実性が伴う。更なる調査研究が求められる。
 結論として、分析が行われた検体数が非常に少ないことから、抹茶中の通常のアルミニウム量に関して、また、食品としての抹茶全般に関する健康影響評価に関して、何らかの結論に至るのは不可能である。
※農研機構より「茶に含まれるアルミニウムに基づく茶の健全性評価」が公表されている。要約:茶葉及び茶浸出液中には、毒性の強いアルミニウムイオン(Al3+)は存在しない。一部シュウ酸やフッ素と錯体を形成している。ラットに茶を食べさせた場合、体内に吸収されるアルミニウム量は1%程度と考えられ、一般食品と同程度である。以下のURLより入手可能。https://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/vegetea/2003/vegetea03-36.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) -
URL http://www.bfr.bund.de/cm/343/hohe-aluminiumgehalte-in-einzelnen-matcha-teeproben .pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。