食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05170540149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、飼料及び動物のばく露量評価におけるニッケルの存在量データに関する科学的報告書を公表
資料日付 2019年6月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月24日、飼料及び動物のばく露量評価におけるニッケルの存在量データに関する科学的報告書(2019年5月16日承認、34ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2019.5754)を公表した。概要は以下のとおり。
 ニッケル(Ni)は生体系においてニッケルイオン(Ni2+)の形で存在するのが通常である。動物の飼料由来ばく露量を推定するために使用される全ての分析結果は、特定の化学種に関する情報提供はなくNiとして報告された。
 欧州連合(EU)加盟国から提出されたデータを考慮して、食品分類記述体系(FoodEx)のレベル1の飼料区分の中で、Ni濃度の最大の平均値は「ミネラル類及びそれらに由来する製品」(データ数72)で測定された。Ni濃度の高い平均値は、「配合飼料」(データ数516)、特に肉用牛に用いる補完飼料、対象家畜が特定されていない補完飼料、及び肉用豚に用いる補完飼料においても観察された。飼料として使用された穀類(データ数597)の中で、Ni濃度の最大の平均値はエン麦(oats)で測定された。更に、水素添加された植物油脂(hydrogenated vegetable oils/fats)におけるNi濃度が企業により報告された。家畜及び伴侶動物におけるNiへのばく露量は動物種により様々であった。
 報告されたNi濃度に基づき、水素添加植物油脂を使った食餌を考慮した場合、平均ばく露量はネコにおける 6.0μg Ni/kg 体重(bw)/日から採卵用鶏における79μg Ni/kg 体重/日まで様々であった。高いばく露量は、ネコにおける11μg Ni/kg 体重/日からウサギにおける127μg Ni/kg 体重/日の間で様々であった。
 適正製造規範(GMP)から想定した水素添加植物油脂におけるNiの最大濃度(50mg Ni/kg)を考慮したばく露量の平均は、ネコにおける27μg Ni/kg 体重/日からウサギにおける255 μg Ni/kg 体重/日まで様々であった。高濃度のシナリオ(訳注:50mg Ni/kg)に関して、ばく露量はネコにおける30μg Ni/kg 体重/日からウサギにおける307μg Ni/kg 体重/日まで様々であった。最悪のシナリオ(訳注: 50mg Ni/kg)を使用した場合のNiへの推定ばく露量は、2015年のEFSAの意見書において報告された推定ばく露量に一致している。水素添加植物油脂における報告されたNi濃度を使用して現実的なシナリオでばく露量を推定すると、家畜及び伴侶動物のばく露量は2015年の評価に比べて低い(動物種により1.5分の1~6分の1)。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5754
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