食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05170360450
タイトル 論文紹介:「輸入生鮮ホウレンソウに関連したエルシニア・エンテロコリチカ(Yersinia enterocolitica) O3の国境を越えた集団感染、スウェーデン及びデンマーク、2019年3月」
資料日付 2019年6月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance(2019;24(24):pii=1900368)に掲載された論文「輸入生鮮ホウレンソウに関連したエルシニア・エンテロコリチカ(Yersinia enterocolitica) O3の国境を越えた集団感染、スウェーデン及びデンマーク、2019年3月(Cross-border outbreak of Yersinia enterocolitica O3 associated with imported fresh spinach
, Sweden and Denmark
, March 2019)、著者L Espenhain (Statens Serum Institut
, Copenhagen
, デンマーク)ら」の概要は以下のとおり。
 2019年4月初旬、スウェーデン公衆衛生局(PHAS)及びデンマーク国立血清学研究所(SSI)は定期サーベイランスの一端において、それぞれ、エルシニア・エンテロコリチカ及び同菌O3生物型4の症例の増加を認めた。全ゲノムシークエンス解析(WGS)が実施され、両国の塩基配列が比較された結果、これらがsequence type (ST) 18に属し、遺伝的に近縁であることが明らかになった。
 スウェーデンで37件、デンマークで20件の計57件の症例が確認された。30件は20-35歳であり、全症例の年齢範囲は2-74歳、31件は女性であった。症例はデンマークの全5地域及びスウェーデンの(21県中)13県に居住していた。48症例における発症日は2月10日から4月3日の間であり、3月4-16日の2週間が最も多かった。
 発症の7日前(デンマーク)及び10日前(スウェーデン)の食品喫食に関する仮説生成(hypothesis-generating)質問票を用いた面談が実施された。デンマークの症例の多く(13/16)は小売店Aでの買い物を報告し、残りの症例も小売店Bで買い物していたと報告した。小売店A及びBは同じ小売店グループXの系列である。スウェーデンの症例に関しては、他と異なる食品喫食パターンは認められなかったが、24症例中19症例は日常的に小売店Cで買い物をしていた。
 頻繁に食されていた食品が集団感染源になったのかという仮説を調べるために、それぞれの国で独立した症例対照研究が実施された。デンマークにおいては、面談した全症例(16/16)が発症前の週に生鮮ホウレンソウを喫食しており、感染源として推定された。スウェーデンの症例対照研究では、豚肉ではなく野菜又は果物が指摘されたが、単変量又は多変量解析によっても統計的に有為な食品は見つからなかった。
 デンマーク獣医食品局(DFVA)及びスウェーデン食品庁(NFA)は小売店A-Cで販売された生鮮ホウレンソウに関して、販売拠点から生産者への遡及調査を実施した。調査の結果、生産者(P4)由来の生鮮ホウレンソウが集団感染の共通の汚染源である可能性が指摘された。
地域 欧州
国・地方 -
情報源(公的機関) -
情報源(報道) Eurosurveillance
URL https://eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2019.24.24.1900368
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