食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05160220450
タイトル 論文紹介:「牛由来ソフト生乳チーズの喫食に関連した小児溶血性尿毒症症候群(HUS)を伴う志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O26の集団感染、フランス、2019年3月~5月」
資料日付 2019年5月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (2019;24(22):pii=1900305)に掲載された論文「牛由来ソフト生乳チーズの喫食に関連した小児溶血性尿毒症症候群(HUS)を伴う志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O26の集団感染、フランス、2019年3月~5月 (Outbreak of Shiga toxin-producing Escherichia coli (STEC) O26 paediatric haemolytic uraemic syndrome (HUS) cases associated with the consumption of soft raw cow’s milk cheeses
, France
, March to May 2019)、著者G Jones (Sante publique France
, Saint-Maurice
, フランス)ら」の概要は以下のとおり。
 2019年3月25日から4月27日までに、STEC関連小児HUSと思われる19件の症例がフランス公衆衛生局へ通知された。全ゲノムシークエンス解析によって13の症例が血清型O26と確認された。2019年5月27日時点で、14件の小児HUS症例及び2件の合併症のない下痢の症例を含む16件の集団感染症例が調査によって確認され、1件の推定症例が調査中である。
 全ての小児症例は5歳未満である。本症例の年齢中央値は22か月(全体の年齢範囲は6か月~63歳)、8件は女性である。発症日は3月31日から4月29日まで。HUS症例はすべて入院している。
 16件(15件の集団感染症例及び1件の推定症例)の家族は、症例(n = 12)或いはその家族(n = 4)が牛の生乳から作られたサン・フェリシアンチーズ又はサン・マルスランチーズを喫食していたことを報告した。これらチーズの喫食を報告した16件の症例について、ポイントカード及び保護者がチーズの購入を報告した様々な店舗からの供給データを利用した遡及調査が行われ、そのうちの13症例について生産者Aとの関連性が確認された。
 生産者Aはサン・フェリシアンチーズとサン・マルスランチーズのみを製造していた。現在まで、STEC O26陽性のチーズ或いは牛乳の検体は見つかっていない。引き続きチーズの検体採取や牛乳のサプライチェーンの遡及調査を含む調査が進行中である。
 4件の集団感染症例は、自身はチーズを喫食していないが、家族は喫食していた。この事は、感染した子供が交差汚染(ナイフ、まな板、手指など)によって感染した可能性を示唆する。
 疫学及び遡及調査の最初の結果に基づき、原因とみなされた生産者の製品は4月27日にリコールされた。追跡調査によって、リコールされたチーズは欧州連合(EU)内外の国々へ輸出されていたことが確認された。5月27日時点で33か国に原因とみなされた生産品が流通していた。
 本集団感染は、特に幼い子供において生乳チーズの喫食のリスクを強調する。従って、このリスクに対して国民の意識を高めることが予防手段として重要である。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) -
情報源(報道) Eurosurveillance
URL https://eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2019.24.22.1900305
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