食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05130250314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、グリホサートに関するメタアナリシスが公表されたのを受け、意見書を公表
資料日付 2019年4月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は4月3日、グリホサートに関するメタアナリシスが公表されたのを受け、それについての意見書を公表した(2019年4月3日付け意見書 No.008/2019)。
 グリホサートは通常の使用条件下ではがんの原因とはならない。これは、BfRをはじめ、他の多くの国の機関及び国際機関が行った包括的な評価の結果に基づく。今般公表されたメタアナリシス(公表済みの論文をまとめて分析したもの)は、BfRによる当該評価結果を変えるものではない。
 このメタアナリシスは、米国のカリフォルニア州立大学Berkley校のLuoping Zhangらが行ったもので、グリホサートを含む植物保護製剤の使用者(農業従事者、庭師など)における非ホジキンリンパ腫(NHL)リスクが上昇するかを調べた。Zhangらは、米国の「農業健康調査(AHS)」という大規模コホート研究及び5件のケースコントロール研究に由来する最新データに関して分析を行った。
 その結果、グリホサートを含む植物保護製剤へのばく露量が最大だった集団では、ばく露量がより少ない又は暴露しない集団と比べ、NHL発症リスクが高いことが示された。著者らは、この結果は以前に行われた動物実験及び原因解明を意図したメカニズム試験から裏付けられ、グリホサートを含む植物保護製剤の使用とNHLリスク上昇との関連性には説得力があると主張する。
 BfRの見解は異なる。このメタアナリシスは科学的に興味深いが、大きな不確実性がある。
 Zhangらの一部のケースコントロール研究ではNHLリスクの上昇が見られた。しかし、これらの研究の重要性は、グリホサートに関する評価においては非常に限定的であり、植物保護製剤中の種々の加工助剤とグリホサートとの関連性を明確にすることはできない。更に、一部の研究は、農業従事者がグリホサート以外の農薬にばく露していた可能性を十分考慮していない。
 Zhangらの論文「グリホサートを主成分とする除草剤へのばく露とNHLリスクとの関連性:メタアナリシス及びそれを裏付けるエビデンス」(Exposure to Glyphosate-Based Herbicides and Risk for Non-Hodgkin Lymphoma:A Meta-Analysis and Supporting Evidence)(Mutation Research/Reviews in Mutation Research、2019年2月10日オンライン公表)は以下のURLから入手可能。
https://millerfirmllc.com/a-newly-peer-reviewed-and-published-study-reports-that-individuals-exposed-to-roundup-have-a-41-increase-of-developing-non-hodgkin-lymphoma/

地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) -
URL http://www.bfr.bund.de/cm/343/neue-meta-analyse-zu-glyphosathaltigen-pflanzenschutzmitteln-aendert-die-bewertung-des-wirkstoffs-nicht.pdf
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