食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05130080314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、甘味料スクラロースが加熱された場合のリスクに関する意見書を公表
資料日付 2019年4月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は4月9日、甘味料スクラロース(sucralose)が加熱された場合のリスクに関する意見書(2019年4月9日付け、No.012/2019)を公表した。概要は以下のとおり。
 スクラロース(E955)は欧州連合(EU)で認可されている甘味料である。BfRは、スクラロースの安定性や、高温状態での有害性塩素化合物の生成に関する最新データに基づき評価を行った。
 入手可能なデータからは、スクラロース及びスクラロースを含む食品(特に缶詰の野菜又は焼成品など)が加熱された場合に有害物質(一部は発がん性が考えられる)が生成される可能性があることが示された。
 スクラロースは120℃を超えて加熱され続けると、温度上昇に伴い分解され、脱塩素化が起こる。120℃~150℃は、食品の工業的製造や加工工程で達する温度だが、スクラロースを含む食品を家庭で加熱調理したり焼いたりする場合でも達し得る。その場合、健康にとって有害となり得る有機塩素化合物(ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン類(PCDD)、ジベンゾフラン類(PCDF)及びクロロプロパノール類)の生成に繋がると考えられる。
 しかし、現時点で最終的な結論を導き出すにはデータが不十分である。スクラロースを含む食品が120℃を超えて加熱された際に毒性反応の副産物として生成される物質及び量の詳細は不明確である。更に、リスク評価の領域におけるばく露推定を行うには、このような製造工程で作られる食品中のこれらの物質濃度に関する代表的なデータが必要である。
 欧州食品安全機関(EFSA)においても、現在、委員会規則(EC)No.1333/2008及び欧州連合(EU)規則No.257/2010に沿って、食品添加物としてのスクラロースの認可に関する評価見直しが行われている。当該評価の結果はまだ定まっていない。結論となるリスク評価結果が入手可能となるまでは、BfRは、スクラロースを含む食品を、焼く、高温で揚げる、ローストする際に達する温度まで加熱しないよう、また、スクラロースは加熱直後に添加するよう助言する。この助言は、消費者にも食品製造業者にも適用される。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) -
URL http://www.bfr.bund.de/cm/349/harmful-compounds-might-be-formed-when-foods-containing-the-sweetener-sucralose-are-heated.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。