食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05120370450 |
タイトル | 論文紹介:「臨床分離株と構造的に類似したblaNDM及びmcr-1遺伝子含有プラスミドを持つ食品由来大腸菌の増加、中国、2015‐2017」 |
資料日付 | 2019年3月28日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
概要(記事) | Eurosurveillance(2019; 24(13): pii=1800113)に掲載された論文「臨床分離株と構造的に類似したblaNDM及びmcr-1遺伝子含有プラスミドを持つ食品由来大腸菌の増加、中国、2015‐2017(Increased prevalence of Escherichia coli strains from food carrying blaNDM and mcr-1-bearing plasmids that structurally resemble those of clinical strains , China , 2015 to 2017)、著者Xiaobo Liu(Shenzhen Key Lab for Food Biological Safety Control , Food Safety and Technology Research Center , Hong Kong PolyU Shen Zhen Research Institute , Shenzhen , China)ら」の概要は以下のとおり。 薬剤耐性決定因子であるblaNDM及びmcr-1遺伝子の出現は最後の砦の抗生物質であるカルバペネムとコリスチンの抗菌有効性を弱体化させた。 本研究は、2015年から2017年までの中国深センにおける、食品から採取された大腸菌のblaNDM及びmcr-1保有率の評価を目的とした。 多剤耐性大腸菌は食品検体から分離された。mcr-1あるいはblaNDM遺伝子をもつプラスミドは特性を評価され、臨床分離株の持つプラスミドと比較された。 2 ,147の食品検体から分離されたセファロスポリン耐性大腸菌1 ,166株のうち、390株がコリスチンに42株がメロペネムに対する耐性を有し、5株は両薬剤に耐性であった。2015年から2017年にかけてコリスチン耐性の割合は有為に増加し(26%から46%へ増加)、また同時期にメロペネム耐性も鋭く増加した(0.3%から17%へ増加)。全てのメロペネム耐性株はプラスミド上にblaNDM遺伝子を有していた。コリスチン耐性株では三種類のmcr-1含有プラスミドが確認された。プラスミドの塩基配列決定によって、これらblaNDM及びmcr-1含有プラスミドは臨床分離株から一般的に回収されるプラスミドと構造的に類似していることが示された。興味深いことに、mcr-1含有プラスミド及びblaNDM含有プラスミドはメロペネム選択圧下で大腸菌J53株へ移動可能であり、またmcr-1含有プラスミドはコリスチン選択圧下でも移動可能であった。 これらの結果は、mcr-1及びblaNDMを含む可動化因子が動物由来の菌株から獲得され、我々の食品に移ったことを示唆し得るものであり、薬剤耐性菌による食品由来感染症の急増を防ぐ必要性を強調している。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | Eurosurveillance |
情報源(報道) | Eurosurveillance |
URL | https://eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2019.24.13.1800113 |
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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