食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05100200149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州失病予防管理センター(ECDC)、ヒト、動物及び食品から分離された人獣共通感染症細菌及び指標菌における薬剤耐性に関する2017年欧州連合総括報告書を公表
資料日付 2019年2月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州失病予防管理センター(ECDC)は2月26日、ヒト、動物及び食品から分離された人獣共通感染症細菌及び指標菌における薬剤耐性に関する2017年欧州連合総括報告書を公表した(278ページ、2019年1月31日承認)。概要は以下のとおり。
  2017年の人獣共通感染症細菌及び指標菌における薬剤耐性データが欧州連合(EU)加盟国28か国から提出され、EFSA及びECDCによって分析された。ヒト、動物及び食品から分離された人獣共通感染症サルモネラ属菌及びカンピロバクター分離株における耐性、指標菌である大腸菌における耐性、並びに動物及び食品におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌のデータが取り上げられ、経時的傾向が評価された。「微生物学的」耐性は疫学的カットオフ値(ECOFF)を用いて評価され、いくらかの国に関しては、ヒト分離株の定性的データはECOFFに定義される「微生物学的」耐性に相当する手法により解釈された。
 ヒトから分離されたサルモネラ、また一歳未満の子牛や肥育豚から分離されたサルモネラ及び大腸菌については、アンピシリン、スルホンアミド、テトラサイクリンに耐性をもつ割合が高い一方、第三世代セファロスポリンに対する耐性は稀であった。食肉(豚肉及び牛肉)、肥育豚、子牛のサルモネラ及び大腸菌、ヒトのサルモネラにおける推定される拡張型βラクタマーゼ(ESBL)/AmpC産生菌の発生/汚染率の違いが各国間で観察された。カルバペネマーゼ産生大腸菌は一加盟国の肥育豚の一検体から検出された。コリスチン耐性は肥育豚と子牛及びその肉由来のサルモネラ及び大腸菌、ヒト由来のサルモネラから低度に観察された。ヒト由来のカンピロバクター、特にカンピロバクター・コリ(Campylobacter coli)の分離株は高度から極めて高度(high to extremely high)な割合でシプロフロキサシン及びテトラサイクリンに対する耐性を有していた。5か国において、ヒト由来カンピロバクター・コリは高度から非常に高度(high to very high)な割合でエリスロマイシン耐性も有しており、重篤なカンピロバクター症の治療に関するいくつかの選択肢を使えなくしている。肥育豚由来のカンピロバクター・コリからシプロフロキサシン及びテトラサイクリンに対する高い耐性が観察されたが、エリスロマイシンに対してははるかに低度であると記録された。極めて重要な抗菌性物質への共耐性はヒト及び動物からの分離株では全般的には稀であったが、非常に高度から極めて高度(very high to extremely high)に多剤耐性がヒト及び動物由来のサルモネラ・ティフィムリウム(Salmonella Typhimurium)及びその単相変異株において観察された。ヒト由来S. Kentuckyは高度なシプロフロキサシン耐性に加え、高いESBL存在率も示した。
当該総括報告書は以下のURLから入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/j.efsa.2019.5598
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) -
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5598
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