食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04981010160
タイトル ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)、新育種技術(NBT)に関するFAQを公表2/2
資料日付 2018年7月27日
分類1 新食品等
分類2 GMO
概要(記事)   ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)は7日23日、新育種技術(NBT)に関するFAQを公表した。概要は以下のとおり。2/2
Q7:7月25日に予定されている欧州司法裁判所の決定による影響は?

A7:欧州司法裁判所の判断を仰ぐこととなった経緯は、遺伝子組換え生物(GMO)の放出に関するEU指令(2001/18/EC)を自国で実施することに関してフランスの国務院が提訴したことがきっかけであった。フランス国務院による提訴内容は以下を含む。

・遺伝子改変に関するEUの法律は、従来の突然変異誘発(放射線照射又は化学変異原など)又はNBT(CRISPR/Casなど)によって作出された生物にも適用されるか。

・遺伝子改変に関するEUの法律において突然変異誘発によるものではないとして規制適用除外のものは、EUレベルでの規制対象となるか。

 これらの根本的な疑問に対する欧州司法裁判所の決定は、NBTを使って作出された生物や、それに由来する製品、食品及び飼料に関して今後の法的取扱いをどうするかを巡る決定的なものとなると考えられる。

Q8:EU非加盟国における規制は?

A8:研究開発及び新たな農産物の導入におけるNTBの重要性が高まる中、各国の当局は、NBTを現行の規制にどう組み込むか又はGMOに関する規則の改正など、難しい課題に直面している。

 現時点で、NBT製品の分類に関する法規制が敷かれている国はごく僅かである。これらの国では、NBT製品はGMOとして規制されるべきかの判断は、自国におけるGMOの定義や、最終製品のゲノムに組換えDNA、遺伝物質の新しい組合せ、外来DNAがあるか、又は自然には生じない又は従来の育種技術では生じない改変であるかが判断材料となっている。

 EU同様、多くの国では、NBT及びNBTに由来する製品の法的分類は、法曹界及び科学界を巻き込んだ議論の対象となっている。

 しかし、ほとんどの国では、以下のような考え方が一般的である。

・農業及び栄養分野におけるNBTは、科学及び政治レベルで判断する。

・NBTの開発は促進すべきである。

・NBTを規制する又はしないに関しては、政治及び民間レベルでの議論が必要である。

Q9:BMELのNBTに対する立場は?また、欧州司法裁判所の決定が出された後の次なるステップは?

A9:世界的には、気候変動や、増え続ける人口(2050年には90億人超)を養うための食料確保といった課題がある。NBTには、従来の育種技術を代替せずとも補完することが可能な技術革新の可能性がある。

 BMELとしては、NBTを巡る経済、生態系及び社会への影響及び研究開発を注視していくことが重要と考える。BMELは、欧州におけるNBTに関する整合性のある取組みを実現するために努力していく。BMELは、開かれた、透明性のある対話の機会を設けている。

Q10:連立政権樹立の際に合意された選択の自由は担保されるか?

A10:従来の遺伝子改変においては、GM食品は表示が義務付けられており、選択の自由は保証されている。通常、NBTを用いて生産された製品に関しては、遺伝子改変に関する法律が適用されない場合は種々の選択肢が考えられる。こうした選択肢に関しては、EU単一市場における物の移動の自由の観点から、欧州委員会(EC)及び他のEU加盟国との議論が待たれる。

Q11:連立政権樹立の際に合意された予防措置原則はどのように担保されるか?(回答省略)

Q12: ドイツ連邦消費者保護・食品安全庁(BVL)に対して申請が出されているのは、NBTを用いて作出されたどの系統か?

A12:BVLは、申請書類を審査し、申請対象作物が、遺伝子改変法で定めるGMOであるかに関して評価を行う。現時点で、以下の3件の申請が出されている。

・リンゴ系統(促成育種手法)

・シロイヌナズナ系統及びナタネ系統。いずれも、CRISPR/Casを用いた点突然変異による。

 これらの申請は、現在、行政手続の途中である。BVLは、リンゴ系統以外の他の2件については、欧州司法裁判所の判断を待つ意向である。その上で、遺伝子改変に関するEU及びドイツの法律に照らし合わせて決定したいと考える。

 更に、NBT(オリゴヌクレオチド誘発突然変異(ODM))を用いて作出された特定のナタネはGMOではないとするBVLの決定は、保留となる。7月25日の欧州司法裁判所の判断を待って改めて決定が下される予定である。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)
情報源(報道) -
URL http://www.nature.com/articles/nbt.4192

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