食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04980720149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、動物加工たん白質(PAP)によるBSEリスクの定量リスク評価(QRA)を更新する科学的意見書を公表
資料日付 2018年7月17日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月17日、動物性加工たん白質(PAP)によるBSEリスクの定量リスク評価(QRA)を更新する科学的意見書を公表した(111ページ、2018年6月7日採択)。 
1.EFSAは以下の要請を受けた。
(1)飼料中の反すう動物由来の構成成分について、光学式顕微鏡及び反すう動物qPCR(定量リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応)手法の両方を用いて、検出限界に関して法的定義を付すために提案されたqPCR法での「technical zero」の効果の評価、
(2)2011年のQRA評価書の見直しと更新、
(3) もし豚由来PAP、家きん由来PAPが家きん、豚用飼料等に再承認された場合、光学式顕微鏡及び反すう動物qPCR(定量リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応)手法の両方を用いて、処理限界を100、150、200、250及び300 DNAコピーとした場合、飼料がBSE感染牛由来のPAPに汚染されることによる牛海綿状脳症(BSE)リスクの推定。
2.現行のqPCR法では、合法的に付加された牛由来物質と未承認の汚染物質との識別はできない。また、検出された反すう動物由来物質がBSE感染性と関連しているか否かを確認できない。物質の不均一な分布、サンプリングの実用性及び試験性能が原因で、飼料中の反すう動物由来物質の検出に関する検査精度は現在のところ限定的である。「technical zero」は更に精度を下げるであろう。
3.今回更新されたモデル(訳注:2011年EFSA QRA PAPモデルの更新、本文中の記載はPAPモデル)では、毎年出現すると予想されるBSEの新たな症例は1頭に満たないとする2011年の推定値の4分の1と推定された。
 感染した乳牛1頭のと体が、特定危険部位(SRM)を全く除去されることなくフィードチェーンに入る、又は化製処理時にBSE感染物質が除去されないとする仮説のシナリオでは、最大95パーセンタイルにおいて、BSEの新規症例の発生は最大4頭と推定された。
4.第二のモデル(訳注:定量確率モデル、本文中の記載はFEEDモデル)では、もしカットオフポイントの解釈に(現行のDNA 10コピーから)DNA 100コピーかそれ以上を適用した場合、反すう動物由来物質を含む飼料のうちの少なくとも半分が、汚染が検出されていない又はフィードチェーンから排除されていないと推定した。
 家きん飼料に豚由来PAPを、豚飼料に家きん由来PAPを使用することが再承認された場合に汚染の確率が上昇するとのシナリオにおいて、もし飼料検体が反すう動物由来物質に汚染される確率が(現在の汚染率※から)5%にまで上がった場合、カットオフポイントの解釈をDNA 300コピーとすると、製造される全飼料のうち、検出されない汚染された飼料の割合は(現行に比べて)4倍増えると推定された(訳注:0.0037%→0.014%)。
 当該意見書は以下のURLから入手可能。
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.2903/j.efsa.2018.5314
※(訳注)現在の汚染率:農場の飼料検体0.5%、飼料工場検体0.65%、輸入国境検査検体1.9%
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5314
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