食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04970390149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、EFSAの植物保護製剤及び残留物に関する科学パネル(PPRパネル)の作成した乳児及び幼児用食品における農薬に係る科学的意見書を公表
資料日付 2018年6月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月28日、EFSAの植物保護製剤及び残留物に関する科学パネル(PPRパネル)の作成した乳児及び幼児用食品における農薬に係る科学的意見書(2018年5月3日採択、75ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5286)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAの植物保護製剤及び残留物に関する科学パネル(PPRパネル)は欧州委員会(EC)の要請を受けて、乳児(3か月以上6か月未満、及び6か月以上12か月未満)、及び幼児(12か月以上36か月未満)用の食品における農薬の総合評価を提供するための科学的意見書を作成した。
 PPRパネルは、(i)乳児及び幼児用食品における農薬の残留物に対して、0.01 mg/kgのデフォルト残留基準値(MRLs)を設定したEFSAの科学委員会の見解、(ii)16週齢未満の乳児用食品に含まれる有効成分のリスク評価に係るガイダンスにおけるEFSA科学委員会の助言、(iii)乳児及び幼児おける臓器の発育を考慮に入れてこの科学的意見書を作成した。
 16週齢未満の乳児について、EFSAは、乳児及び幼児用食品に対する0.01 mg/kgのデフォルトMRLでの農薬の残留物が、健康影響に基づく指標値(health-based guidance value、HBGV)が0.0026 mg/kg 体重/日以上になる有効成分への容認できないばく露を引き起こすことは考えにくいと結論付けた。HBGVsがこれより低い有効成分に対しては、更に低いMRLsが望ましい。
 16週齢以上の乳児及び幼児に対しては、HBGVsを設定する際にすでに確立されている手法が適当と考える。16週齢未満の乳児に対しては、この手法は適当でない可能性があり、16週齢未満の乳児用食品に含まれる物質のリスク評価に係るEFSAのガイダンスを使用することが望ましい。
 農薬の残留物に対する通常食品からの全ばく露量への寄与は、乳児及び幼児用食品からのものよりかなり高い。幼児による通常食品の摂取が増加するため、この集団が最も農薬残留物へのばく露量が高い。これに比較して3~6か月の乳児のばく露量は全般的に低い。
 農薬の残留物への累積的ばく露の乳児及び幼児への影響は、集団全般に対するものと違わず、EFSAの累積的リスク評価手法はこれらの年齢集団にも適用できる。規則(EC) No 396/2005で規定されている残留物定義は全般的には乳児及び幼児用食品にも適当であると考えられる。しかしながら、加工シミュレーションをした農薬の加水分解による変化の可能性分析に基づき、乳児及び幼児用と通常の加工食品をモニタリングするための現行の残留物定義が適当かどうか疑問がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5286
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