食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04940630106 |
| タイトル | 世界保健機関(WHO)、「デンマーク、トランス脂肪酸禁止のパイオニア、他国への教訓」と題する記事を公表 |
| 資料日付 | 2018年5月14日 |
| 分類1 | その他 |
| 分類2 | --未選択-- |
| 概要(記事) | 世界保健機関(WHO)は5月14日、「デンマーク、トランス脂肪酸(trans fat)禁止のパイオニア、他国への教訓」と題する記事を公表した。概要は以下のとおり。 デンマークは2003年に工業的に生成(副生)されたトランス脂肪酸(industrially-produced trans fats)(※1)の食品中への使用を禁止し、この心臓病を引き起こす脅威から国民の健康を守ることを決定した他の欧州政府の先駆者となった。 WHO欧州事務局長のJoão Breda博士は、「現在、トランス脂肪酸(※2)の法的禁止を行っているのは欧州で7か国あり、それはデンマークから始まった。」と述べた。 1990年代には、Lancet誌に掲載された、米国におけるトランス脂肪酸の摂取と心臓病のリスク増加に関する1993年の重要な研究(1)によって、デンマーク栄養委員会(Danish Nutrition Council)は食品供給におけるトランス脂肪酸の監視を開始し、デンマークにおけるトランス脂肪酸の健康影響に関する一連の報告書(2)を作成した。 2001年、栄養委員会は、50 ,000人のデンマーク人がトランス脂肪酸の摂取により心血管疾患のリスクが高くなっていると推定し、政府が食品中のトランス脂肪酸含量を制限することを法制化するよう提案した(3)。当該報告書は広範なメディアの注目を集めた。 マーガリンは、個人用及び消費者用のトランス脂肪酸の主な供給源であることが判明し、次に包装したスナック製品、パン製品及び菓子類が続いた。電子レンジ用ポップコーンは別格であった。塩味製品中の脂肪含量の最大40%がトランス脂肪酸由来であったが、デンマークの電子レンジ用ポップコーンの摂取は毎年2 ,000~3 ,000万袋という驚くべき数量であった。油で揚げるファストフードに使用される油脂は別の懸念事項であったが、使用される油の10%以上をトランス脂肪酸が占めていた。 2003年に、デンマークはトランス脂肪酸の量を油脂100g当たり2gに制限する法律を導入した。「トランス脂肪酸ゼロ」と表示された油は、油脂100g当たり1gを超えてはならなかった。複数原材料の食品は、100gの油脂につきに5gまでのトランス脂肪酸を含むことができるが、2003年12月までと限定した。違反者に対する罰金及び刑罰の可能性のある制度も設けられた。 これは、この種類で初めての禁止であり、輸入食品を含んだこともあって、その動きは反対勢力を集めることとなった。しかしそれは予測しなかった方面からであった。EUは当初、境界内での商品の自由な移動を妨げているという理由で、デンマークの法律に異議を申し立てた、とBreda博士は述べた。 しかし、デンマークは確かな公衆衛生上の証拠を集めることによって、妨げとなっていたものを、他の国々の幅広い聴衆にトランス脂肪酸(※2)を排除することの重要性を実証する機会に転じた。ECは、その方策は公衆衛生のために正当化されるというデンマークの主張を最終的には受け入れ、世界的な注目を集めた。 この動きはまた、EUの他の健康関連法案の先例となり、デンマーク国外の企業による自主的な法令遵守も高まった。 更なる国々がこれを行うと約束している。そして、こうしている間にも更なる国々が法律を検討し、トランス脂肪酸(※2)規制を実施し始めている、とBreda博士は述べた。「デンマークが成功したという事実が、他の国々が同様の方法を全面的に支持する動機となった。」 (1) Willett , Walter C. , et al. "Intake of trans fatty acids and risk of coronary heart disease among women." The Lancet 341.8845 (1993): 581-585. (2) Stender , Steen , et al. "The influence of trans fatty acids on health: a report from the Danish Nutrition Council." Clinical science (London , England: 1979) 88.4 (1995): 375-392. (3) Stender , S. , and J. Dyerberg. "The importance of trans-fatty acids for health. Update 2001." Ugeskrift for laeger 163.17 (2001): 2349-2353. (訳注) 「trans fat」は「トランス脂肪酸含有脂質」と考えられるが、WHOではtrans fatとtrans fatty acidを同義としている(REPLACE trans fat FAQsより)ことから、翻訳においては「トランス脂肪酸」としている。 REPLACE trans fat FAQsは以下のURLから入手可能。 http://www.who.int/docs/default-source/documents/replace-transfats/replace-trans-fat-faqs.pdf?Status=Temp&sfvrsn=956d171f_6 (※1)原文のとおり。ただし、ここでは天然由来のトランス脂肪酸以外のトランス脂肪酸(部分水素添加等により生成(副生)されたトランス脂肪酸)を指すものと考えられる。 (※2)原文のとおり。ただし、ここでは工業的に生成(副生)されたトランス脂肪酸を指すものと考えられる。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
| 情報源(報道) | - |
| URL | http://www.who.int/news-room/feature-stories/detail/denmark-trans-fat-ban-pioneer-lessons-for-other-countries |
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