食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04910200294 |
| タイトル | 世界保健機関(WHO)、南アフリカ共和国での集団リステリア症に関する記事を公表 |
| 資料日付 | 2018年3月28日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 世界保健機関(WHO)は3月28日、南アフリカ共和国での集団リステリア症に関する記事を公表した。概要は以下のとおり。 1.南アフリカでは、深刻な食中毒である集団リステリア症が集団発生しており、2017年に始まり現在も進行中である。2017年1月1日から2018年3月14日までの間、978人のリステリア症の検査確定症例が全ての州から南アフリカ国立感染症研究所(NICD)に報告されている。患者の大部分は主に3つの州からの報告である。Gauteng州から581人(59%)、Western Cape州から118人(12%)、KwaZulu-Natal州から70人(7%)、残りがその他の州からである。674症例の転帰が分かっており、内183人(27%)が死亡していた。 この症例の死亡率は、世界中で記録された他の集団リステリア症と同等である。大部分の症例は、新生児、妊婦、高齢者及び免疫不全者など、重症となるリスクが高い人である。この集団感染症では、妊娠中或いは出産時に感染した新生児が患者の42%を占めている。 大部分の患者由来の分離株について、全ゲノムシークエンス解析(WGS)が行われた。分離株の91%は、リステリア・モノサイトゲネスのシークエンス型6(ST6)であった。同じST6シークエンス型が、広範囲で摂取された「ボローニャソーセージ」と呼ばれる非加熱喫食用(RTE)食品の加工肉製品において同定された。関連する製品の製造業者の加工環境中にも同じ菌株が確認された。2018年3月4日、保健省は、この製品が集団感染の感染源であると考えられると発表した。 食品加工会社と3つの小売業者はアフリカ地域の15か国(アンゴラ、ボツワナ、コンゴ民主共和国、ガーナ、レソト、マダガスカル、マラウイ、モーリシャス、モザンビーク、ナミビア、ナイジェリア、スワジランド、ウガンダ、ザンビア及びジンバブエ)に輸出している。これらの国々は全て、関与する製品のリコールを公表している。南アフリカの他の食品製造会社の環境検体もリステリア陽性であったが、集団感染株とは異なる株であった。これらの企業も食品リコールを公表している。一部の製品は、上記の内の何か国かに輸出されている。 現在南アフリカで発生している集団感染症において、報告された症例の9%が、主要な集団感染株であるST6とは異なるリステリア株に感染していた。これは、複数の集団感染が進行中であることを示している可能性がある。これらの症例の感染源を特定するための包括的な調査が必要である。 2.公衆衛生上の対応 ・南部アフリカ開発共同体(SADC)の保健大臣らは、情報を共有し、リステリア症に対する備え及び対応を強化するため、ヨハネスブルグで2018年3月15日に会合を開いた。保健大臣らは、国際的な旅行及び貿易のための追加の保健対策に関する国際保健規則(IHR)に基づく彼らの権利及び義務について、更に深く再認識した。 ・リステリア症は2017年12月以降、南アフリカでは届出義務のある疾病になっている。 ・国のリスクコミュニケーション活動は、2017年12月以降、「WHO 食品をより安全にするための5つの鍵」を中心に開始されている。 3.WHOのリスク評価 本件は、世界的に見て、確認されている最大規模の集団リステリア症である。リステリア症は長い潜伏期間(1~3週間、最大70日間)の可能性があるため、食品リコールの効果が見られるまでに更なる症例が予想される。 この集団感染の感染源を特定した後、WHOは現在、関連製品の輸出が他の国でリステリア症の患者を発生させている可能性があると懸念している。特定された15か国に輸出される関連製品のバッチに関する詳細情報は、WHO及び国際食品安全当局ネットワーク(INFOSAN)事務局と共有する必要がある。これは、該当製品の効率的なリコールを促進するのに役立つであろう。 最近、ナミビアはリステリア症の検査確定1症例を報告した。本症例及びその他の可能性のある症例が適切に調査され、関連する食品源が特定されることが重要である。分離したリステリア株は、南アフリカでの集団感染との関連の可能性を確認するためにシークエンス解析を行うべきである。 これらの国々の中には、リステリア症患者を確認するための確立した監視システムや検査診断事業が実施されていないところもある。そのような場合、WHOは支援する用意があり、アフリカ16か国(西アフリカ2か国とSADC14か国)に準備及び対応の支援を提供するための連絡を行っている。 集団感染に関する一般市民の関心の高まりは、様々なソーシャル・メディア・プラットフォームにおいて、マスコミ報道や議論に反映されてきている。 4.WHOの勧告 WHOは現在、南アフリカ政府によって示された加工肉製品のリコール以外、この集団感染に関しての旅行及び貿易の制限を勧告していない。 旅行者は、未加熱調理食品を避ける、数時間常温に保たれた食品を避ける、そして調理前、喫食前には石鹸と水で十分に手洗いをするなど、適切な食品衛生慣行を実践するよう勧告する。 更なる情報は、以下のURLから入手可能。 WHO 旅行者向け安全な食品についてのガイド http://www.who.int/foodsafety/publications/travellers/en/ WHO 食品をより安全にするための5つの鍵 http://www.who.int/foodsafety/publications/5keysmanual/en/ 本件についての疫学(南アフリカ国立感染症研究所のページ) http://www.nicd.ac.za/ |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源(公的機関) | 世界保健機関(WHO) |
| 情報源(報道) | 世界保健機関(WHO) |
| URL | http://www.who.int/csr/don/28-march-2018-listeriosis-south-africa/en/ |
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