食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04890470110 |
| タイトル | カナダ保健省(Health Canada)、雄性不稔性及び除草剤耐性セイヨウナタネ系統MS11に関して情報提供 |
| 資料日付 | 2018年2月22日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | カナダ保健省(Health Canada)は2月22日、雄性不稔性及び除草剤耐性セイヨウナタネ(Brassica napus)系統MS11に関して情報提供を行った。 1.概要 同省は2017年に、遺伝子組換え(GM)セイヨウナタネ(キャノーラ)(系統MS11)(申請者:Bayer CropScience Inc.)の販売認可申請を受理した。 評価が行われた結果、系統MS11に加えられた形質改変は、カナダの市場で現在入手可能なキャノーラ品種と比べ、ヒトの健康影響リスクを増大しないと結論付けられた。同省は、当該GMキャノーラの品種はアレルギーへの影響がないと考えられるとも結論付けた。また、ヒトが摂取する他の従来のキャノーラ品種と比べ、当該GMキャノーラの品種の栄養価は同等であるとも結論付けている。 GM食品の安全性評価において同省が用いる手法は、世界保健機関(WHO)、国際連合食糧農業機関(FAO)及び経済協力開発機構(OECD)などの国際機関の専門家会議を通じて、過去20年以上に亘り培われてきた科学的原則に立脚している。現在、同省の手法は、複数の国と地域(欧州連合(EU)、豪州/ニュージーランド、日本及び米国)の規制機関でも採用されている。 同省は、系統MS11を、2018年1月30日付けで「新規開発食品の決定に関するリスト」に収載した。 2.系統MS11のテクニカルサマリー Bayer CropScience Inc.の現在のキャノーラハイブリッド種は、セイヨウナタネ系統MS8及び系統RF3に基づく。系統MS11は系統MS8の代替品種となる予定であり、系統MS11ハイブリッド種子の生産にのみ使用される。申請者によれば、系統MS11は単独作物として販売されることはない。 系統MS11で見られる雄性不稔性表現型は、Bacillus amyloliquefaciens由来のバルナーゼ遺伝子(リボヌクレアーゼをコードする)の発現を介してなされた。バルナーゼ遺伝子は葯特異的プロモーター(Pt29)が司り、セイヨウナタネの葯発育におけるタペータム細胞への発現を抑制する。 系統MS11のタペータム細胞中にバルナーゼたん白質が発現した結果、受粉可能な花粉が欠如する(即ち、雄性不稔性)。 B.Amyloliquefaciens由来のもう一つの遺伝子(バルスター)は、形質転換増強を意図して系統MS11のゲノムに導入された。バルスター遺伝子はバルナーゼたん白質阻害物質をコードする。一方、Pnosプロモーターが司る発現で系統MS11に存在するバルスター遺伝子は、バルナーゼ活性への有意な影響を及ぼさない(故に、雄性不稔性表現型がまだ示された)。 系統MS11のグルホシネートアンモニウム耐性は、Streptomyces hygroscopicus由来のbar遺伝子発現を介して実現した。当該bar遺伝子は、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼ(PAT)をコードする。PATたん白質には、ホスフィノトリシン(グルホシネート)をアセチル化する触媒作用があり、これによりグルホシネートはセイヨウナタネに対して無毒化される。bar遺伝子の発現は、セイヨウナタネの全ての緑色組織中で活性化している植物プロモーター(PssuAt)が司る。 これらの3種類の遺伝子はいずれも、転換プラスミドpTCO113上にある単一の遺伝子構築物(T-DNAカセット)として宿主ゲノムに導入された。 B.Amyloliquefaciensは自然界に普遍的に存在する生物で、一般的な土壌細菌として世界中どこにでも存在する。S.Hygroscopicusは、通常の腐生細菌種で、世界中の土壌に多く存在する。B.amyloliquefaciensは、カナダでは多くの食品添加物(食品用酵素)の原料生物として認可されている生物である。S.hygroscopicusは、病原性はないと考えられており、PATたん白質源として広く使用されている。 系統MS11は、転換プラスミドpTCO113を用いたアグロバクテリウム法による形質転換を介して開発された。 カナダ保健省は、系統MS11の食品としての使用を支持するものとして示された情報についてレビューを行った。その結果、食品安全上の懸念はなかった。同省は、系統MS11に由来する食品の安全性と栄養価は、現在市販されているキャノーラ品種に由来する食品と同等であると考える。 同省の意見は、系統MS11を食品として使用する場合のみに関するものである。飼料としての使用に関しては、現行の規制の枠組みの下、カナダ食品検査庁(CFIA)が別途取り組んでいる。 「新規開発食品の決定に関するリスト」は以下のURLから入手可能。 https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/genetically-modified-foods-other-novel-foods/approved-products.html 系統MS11のテクニカルサマリーは以下のURLから入手可能。 https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/genetically-modified-foods-other-novel-foods/approved-products/novel-food-information-herbicide-tolerant-brassica-napus-event-ms11.html |
| 地域 | 北米 |
| 国・地方 | カナダ |
| 情報源(公的機関) | カナダ保健省(Health Canada) |
| 情報源(報道) | カナダ保健省(Health Canada) |
| URL | https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/genetically-modified-foods-other-novel-foods/approved-products/herbicide-tolerant-brassica-napus-event-ms11.html |
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