食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04880270343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、2013~2016年のフランスにおけるボツリヌス症に関する報告書を公表
資料日付 2018年2月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は2月6日、2013~2016年のフランスにおけるボツリヌス症に関する報告書を公表した(9ページ)。
 ボツリヌス症は、発生は稀であるが重症の神経疾患である。1986年以降フランス公衆衛生局へ届出義務がある。生物学的診断はパスツール研究所の嫌気性細菌及びボツリヌス症の国立リファレンス研究所(CNR)が実施する。
 本調査では、フランス公衆衛生局及びCNRの生物学的調査の疫学データから、2013~2016年のフランスにおけるボツリヌス症の状況を報告した。39件のボツリヌス症のアウトブレイク(68人)が確認され、3件のアウトブレイク(4人)が疑われた。その詳細はA型(10人)6件、B型(46人)26件、F型(5人)2件、型未定(6人)5件であった。食餌性ボツリヌス症は36件(65人)発生し、乳児ボツリヌス症は6人の乳児で確認された(訳注:数値はTable1を引用)。食餌性ボツリヌス症A型及びF型の全ての患者が重症であった。ボツリヌス毒素と関連のある死亡者が2人登録された。
 原因となる食品は36件の食餌性ボツリヌス症のうち15件で特定された。主に手作りの豚肉加工製品(主に生ハム)が13件のボツリヌス症B型の原因であった。そのうちの3件は輸入した製品が原因であった。他の12件では手作りの豚肉加工製品が疑われた。キジのパテが1件のA型の原因と確認され、缶詰のアスパラガスが他の2件の原因であると疑われた。F型2件のうちの1件はClostridium baratii F7に汚染されたひき肉が原因であった。いかなる食品も乳児ボツリヌス症の原因として特定されなかった。しかし、環境からの汚染が3人の乳児ボツリヌス症患者の原因として疑われた。ペニシリン及びメトロニダゾールに耐性であるC.botulinum A2の1株が、1人の乳児ボツリヌス症の再発時に特定された。
 ボツリヌス症はフランスでは稀な疾病であるが、2014年及び2015年のC.baratilによる2件のアウトブレイクの場合の様に、新型毒素の出現や新たな食品の感染源の特定のために監視の継続は必要である。個人及び企業に衛生及び食品保存の改善を直ちに推奨するためにアウトブレイクの迅速な特定が監視によって可能である。汚染食品の迅速な特定によって販売食品又は購入済み食品の回収を迅速に実施することができる。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://invs.santepubliquefrance.fr/beh/2018/3/pdf/2018_3_1.pdf
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