食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04870300105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、小麦粉に関連した複数州における志賀毒素産生性大腸菌集団感染症に関するFDA調査の概要最終版を公表
資料日付 2017年12月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は2017年12月6日、小麦粉に関連した複数州における志賀毒素産生性大腸菌集団感染症に関するFDA調査の概要最終版を公表した。概要は以下の通り。
 FDA、米国疾病管理予防センター(CDC)、州及び地方当局は、複数州における志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O121及びO26集団感染の調査を行った。調査の結果、疫学的、追跡調査及び検査の情報から、ミズーリ州カンザスシティのGeneral Mills社で生産された小麦粉が、この集団感染の原因であることが示された。
 2016年9月29日時点において、CDCは24州から63人のSTEC O121及びSTEC O26の集団感染株の感染症例が報告された旨を発表した。発症日は2015年12月21日から2016年9月5日であった。17人の患者が入院し、1人が溶血性尿毒症症候群を発症した。CDCは2016年9月29日に当該集団感染の調査が終了したと報告した。
 CDCとの協力で、最初に6人の患者を追跡調査のために特定した。これらの患者が選択された理由は、1)詳細な食品履歴を有しており、2)購入情報が記録されており、3)地理情報が明らかであり、4)全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、当該患者から得た臨床分離株が集団感染群と一致することを確認したため、であった。
 FDAの最初の追跡調査で、General Mills社のミズーリ州カンザスシティの一か所の施設で製造された小麦粉に追跡患者6人がばく露していたことが判明した。3人は自宅にあったGold Medalブランドの小麦粉にばく露しており、3人はレストランで未加熱の生地にばく露していた。これらの6人の患者のうち少なくとも5人が喫食した或いは手で触れた未加熱の生地は、2015年11月に製造されたGeneral Mills社の小麦粉を使用して作ったものであった。
 2016年5月31日、FDA、CDC及びGeneral Mills社間の電話会議の後、General Mills社は2015年11月14日から2015年12月4日の間に製造した小麦粉製品について自主的なリコールを実施した。リコールされた製品は全国の店舗で販売されていた。
 2016年6月10日、患者であるコロラドの消費者が所有していたGeneral Mills社製の小麦粉の開封済み検体から採取された大腸菌O121分離株に対するFDAが実施したWGSにより、患者からの臨床分離株と遺伝的に近縁であることが判明した。その小麦粉の由来の多くは、General Mills社がリコールしたロットのものであった。
 その後の調査により、General Mills社は2016年7月1日及び2016年7月25日の2回、リコール対象範囲を拡大した。
 2016年5月31日の最初のリコール以降、FDAは、リコール対象のGeneral Mills社製小麦粉を納入した企業の製品について、少なくとも5件のリコールを促した。(General Mills社が取引を公表した企業の製品でリコール対象となった製品は、ビスケットミックス粉、ハラペーニョ入りパン用粉、ケーキミックス粉、パンケーキミックス粉、パン・マフィン・ブラウニー用ミックス粉である。)
 一部の患者はレストランで食事をする前に未加熱の生地に手で触ったと報告している。顧客が未加熱の生地に触ることを可能としているレストランでは、この慣行が適切かどうかを検討する必要がある。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/Food/RecallsOutbreaksEmergencies/Outbreaks/ucm587435.htm
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