食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04870130149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分チオファネートメチルのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2018年1月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月17日、農薬有効成分チオファネートメチル(thiophanate-methyl)のリスク評価のピアレビューに関する結論(2017年12月8日承認、31ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2018.5133)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 抄録(抜粋)
 本結論は、ワイン用ぶどう、トマト、なす、ねぎ、生鮮さやいんげん及び小麦(冬小麦及びデュラム小麦)に対する殺菌剤としてのチオファネートメチルの代表的用途の評価に基づいて出された。

2. 哺乳動物毒性 (抜粋、p. 10~11)
 チオファネートメチルは、代謝物として生殖毒性物質の区分1B(訳注:ヒトに対して生殖毒性があるとみなせる化学物質)のカルベンダジム(carbendazim)を生成することが知られており、このため懸念を完全に排除することはできないが、チオファネートメチルは、ラットを用いた2世代生殖・発生毒性試験において生殖、生殖能又は発生に影響がみられなかった。
 一部の植物代謝物類及び地下水代謝物類について、幾つかの毒性学的試験(QSAR、遺伝毒性及び急性経口毒性)が提供されたが、この知見は、遺伝毒性の可能性及び/又は消費者ばく露へのそれらの代謝物類の関連性について結論づけるには不十分であり、データギャップになった。
 チオファネートメチルの染色体異常誘発性(clastogenic properties)を考慮に入れると、この影響について閾値はないものと思われる。このため、毒性学的参照値(許容一日摂取量(ADI)及び急性参照用量(ARfD)等の食事経由のもの、又は許容作業者ばく露量(AOEL)及び急性許容作業者ばく露量(AAOEL)等の非食事経由のもの)を算定することはできない。これは、当該有効成分の認可に対する重要な懸念領域を示すものである。

3. 残留 (抜粋、p. 12~13)
 特定された複数のデータギャップの観点から、植物産品類(加工産品類を含む)及び動物産品類における暫定的な残留物定義の決定に至り、消費者リスクの評価を確定することはできない。幾つかの代謝物は、チオファネートメチルより毒性についての懸念が低いとみなすことができないため、それらの残留物をリスク評価から演繹的に排除しないことが望ましい。このことは、食事経由リスクの評価に用いる暫定的な残留物定義案に反映されている。
 しかし、(1)チオファネートメチルについての毒性学的参照値がないこと、(2)代謝物の2-AB、FH-432、DX-105(※)について毒性学的データが不足していることにより、暫定的な残留物定義を用いた指標となる消費者リスクアセスメントさえも実施することはできない。
 カルベンダジムについては、毒物学的参照値が以前に設定されていた(EFSA、2010)。
小麦を除く作物への代表的用途に起因する植物産品類におけるカルベンダジムの残留濃度で行った目安となる消費者リスク評価では、カルベンダジムのそれらの残留濃度が信頼できることが立証されるという条件において(トマト/なす、ねぎ、生鮮さやいんげんにおけるカルベンダジムの貯蔵安定性は、現在のところ十分に立証されていない)、慢性ばく露量(理論最大一日摂取量(TMDI))はカルベンダジムのADIの約16%(フランスの全ての人口集団)であり、急性ばく露量はカルベンダジムのARfDの最大27%(ドイツのふどうジュース)であった。動物産品類における残留物類の移行の評価が確定していないため、動物産品類におけるカルベンダジムの考えられる残留物類の寄与について検討することができなかった。

※訳注:各代謝物の化学名は、以下のとおり。
2-AB:1H-ベンズイミダゾール-2-アミンNc1nc2ccccc2n1
FH-432:ジメチル(1
,2-フェニレンジカルバモイル)ビスカルバメートO=C(Nc1ccccc1NC(=O)NC(=O)OC)NC(=O)OC
DX-105:メチル[(2-{[(メトキシカルボニル)カルバモチオイル]アミノ}フェニル)カルバモイル]カルバメートS = C(Nc1cccc1NC(= O)NC(= O)OC)NC(= O)OC
(p. 30の付録Bを参照)
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2018.5133/pdf

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