食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04790470104
タイトル Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR):「現場からの手記:コレラ菌血清型O1、稲葉型‐ミネソタ州、2016年8月」
資料日付 2017年9月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)のジャーナルMorbidity and Mortality Weekly Report(Weekly/September 15
,2017/66(36);961?962)に掲載された概説「現場からの手記:コレラ菌(Vibrio cholera)血清型O1、稲葉型‐ミネソタ州、2016年8月(Notes from the Field: Vibrio cholerae Serogroup O1
, Serotype Inaba ? Minnesota
, August 2016)、V. Hall (CDC)」の概要は以下のとおり。
 2016年8月20日、ミネソタ州保健局(MDH)はコレラ感染症の発生について通知した。MDHにて分離された菌は血清型O1、稲葉型であった。CDCはその分離された菌を毒素非産生性であると判定した。患者は43歳の女性で、消化管バイパス手術を受けているが、発症前は健康であった。8月16日、激しい水様性の下痢、嘔吐、腹部の痙攣と頭痛があり、8月18日、医療機関を受診、便の検体からはコレラ菌の分離が確認された。発症前、直近の旅行歴はなく、8月14日の発症の49時間前にレストランAにて、生のエビと生のカキでつくったセビーチェ(魚介類のマリネ)を喫食していた。その女性の夫も、レストランAで同じ料理を喫食後、同様の潜伏時間を経て、同様の疾病となった。
 8月22日にMDHがレストランAから回収したカキとエビの荷札及び請求書によると、カキは米国産、エビはインド産であった。顧客の連絡先情報と8月12日から14日のクレジットカードの領収書も回収された。更に2人の顧客が、24時間以内の水様便等3つ以上の症状が症例定義と合致する胃腸疾患があった旨を、レストランAでの喫食5日以内に報告しており、内1人はセビーチェとカキを喫食している。またMDHの食中毒ホットラインに寄せられた情報に、8月2日レストランAで生エビのセビーチェ(カキではない)を喫食した2人より、水様便の症状があった旨の報告があることが分かった。便検体の提供はなかったが、2人の胃腸疾病は症例定義と一致しており、合計で6症例となった。内1件は検査で確認された症例である。この集団感染発生の間、他に米国内でコレラ菌血清型O1、稲葉型の症例報告はなかった。
 ミネソタ州農務局は、販売業者より8月14日及びおそらく8月2~13日の間にレストランAで提供されたものと同じロットであろうエビを検体として採取し、培養のため米国食品医薬品庁(FDA)へ送付、検体からはコレラ菌非O1型及び非O139型が検出されたが、コレラ菌血清型O1は分離されなかった。レストランAはこの集団感染への対応として、メニューに生或いは不十分な加熱調理の食材を喫食するリスクについて警告文を記載し、顧客に生の食材が含まれるメニューが分かるように明記した。またコレラ菌を減少させると考えられる他の取り扱いに重点を置いた。食材の適切な冷凍を含め、生の食材にライム果汁を添加後すぐに提供するのではなく、提供前にライム果汁に浸すようにする等の対応を行うこととした。
 コレラ菌は150以上の血清型があり、海産食品を含む幅広い水生生物中に存在することが確認されている。複数の血清型の菌がビブリオ症の原因となる一方で、コレラ毒素を持つ血清型O1 及びO139のみがコレラの原因として分類される。過去の研究で、インド及び東南アジアの環境中から採取した検体及びエビの検体において、毒素非産生性の血清型O1コレラ菌の存在が記録されている。
 この国内で発生した毒素非産生性コレラ菌による集団感染症は、おそらくエビの喫食が原因であり、1996年のビブリオに関する調査開始以来、初めて確認されたミネソタ州の非旅行者の血清型O1コレラ菌感染症例が含まれる。1996年以降、MDHは26人のコレラ菌感染を確認しており、その内21人(81%)が非O1型及び非O139型であり、5人がO1型であった。今回以外の過去4人のO1型感染者は全員、ミクロネシア或いはインドへの直近の渡航歴があった。この集団感染はビブリオ症の患者が喫食した全ての海産食品について調査を行うことの重要性を示した。加えて、国内の集団食中毒で原因となる可能性があるものとして、毒素非産生性のコレラ菌を調査に含めるべきである。O1型コレラ菌感染の流行地域由来の食品を喫食した場合は特に考慮する必要がある。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6636a6.htm?s_cid=mm6636a6_w

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