食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04780210508
タイトル スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)、北欧閣僚会議(NCM)の報告書「北欧市場の食品中のファイトエストロゲン」の概要を公表
資料日付 2017年9月11日
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概要(記事)  スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)は9月11日、北欧閣僚会議(Nordic Council of Ministers:NCM)の報告書「北欧市場の食品中のファイトエストロゲン」の概要を公表した。
 NCMは、ウプサラ大学及びスウェーデン食糧庁(National Food Agency)が行った野菜(未加工:unprocessed)に由来する生の食品中のファイトエストロゲン(イソフラボン、リグナン、スチルベン、クメスタン)の量を分析した報告書を公表した。本報告書の著者らは、喫食によるファイトエストロゲンばく露が悪影響を引き起こすか、又は悪影響を低減するかを評価するためには、食品中の様々なファイトエストロゲン量の正確な情報が必要であるとしている。
・ファイトエストロゲンとは?
 食品中の内分泌かく乱物質は主に多環芳香族炭化水素(PAHs)、ビスフェノールA(BPA)、農薬、ダイオキシン及びポリ塩化ビフェニル(PCB)、フタル酸エステル等の食品中の環境汚染化学物質であるが、一部のエストロゲン性化合物は食品に自然に含まれていることを考慮しなければならない。植物由来の食品が自然に含有する化合物はエストロゲン活性を制限又は阻害することがあり、ファイトエストロゲンと呼ばれる。
 多くのファイトエストロゲンは内分泌かく乱物質として作用し、内因性ホルモンの影響を制限又は覆い隠す。従って、ある時はエストロゲン様に作用し、ある時はその作用を阻害する。このため、ばく露の用量及び要因を識別することが非常に重要である。また、エストロゲン受容体(ER)の両方向への影響について、多くのファイトエストロゲンは他の種類の生物学的影響を持つことがあり、例えば酵素を抑制又は抗酸化物質として作用、また、一部の抗酸化物質は特定条件下で酸化促進物質となる。
・食品中のファイトエストロゲン量
 マメ科植物はイソフラボン及びクメスタンを多く含むが種類によって含有量は異なり、ダイズ及びアルファルファが最も高かった。他にイソフラボン及びクメスタン含有量が高い食品は、ダイズを原料とする食品、一部のパン、エネルギーバー及び一部の液果であった。
 リグナンを多く含む食品は穀類、種子、マメ科植物、野菜及び果実であった。
 スチルベンはブドウ及びワイン等のブドウ由来製品、また、ビール(ホップ由来)及びクワからも検出された。
 食品の加工がファイトエストロゲン量に及ぼす影響については、多くの場合で加工は食品に存在するファイトエストロゲンを除去又は低減するが、一部の熱安定性ファイトエストロゲン化合物は残存する。
 当該報告書(英文、182ページ)は、以下のURLから入手可能。
http://norden.diva-portal.org/smash/get/diva2:1137191/FULLTEXT01.pdf
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)
情報源(報道) スペインバスク州食品安全機関(ELIKA)
URL http://riesgos.elika.eus/fitoestrogenos-en-alimentos-vegetales/
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