食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04770340314 |
| タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、フィプロニルを含む食品の長期間摂取による健康影響に関して最新の情報提供 |
| 資料日付 | 2017年8月21日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は8月21日、フィプロニルを含む食品の長期間摂取による健康影響に関して最新の情報提供を行った(2017年8月21日付け情報提供 No.023/2017)。概要は以下のとおり。 1.現在の知見に基づけは、フィプロニルを含む製品の不正使用が長期間に亘り行われたことは明白であると推測される。従って、フィプロニルを含む食品の長期間摂取を考慮してリスク評価が行われた。 今回のリスク評価では、一日当たりの平均摂取レベルが導き出された。 消費者に対するリスクは、入手可能なデータに基づく、非常に安全側に立った多くの推定による結果であることから、実際の推定ばく露は今回のばく露推定を大きく下回ると考えらえる。 ドイツ及び欧州の消費に関するデータに基づけば、現時点でのリスク評価では、フィプロニルを含む卵及び鶏肉(それらから作られる全ての加工食品を含む)の摂取により、考慮されたどの消費者集団においても許容一日摂取量(ADI)(0.0002mg/kg体重/日)は超えない。 フィプロニルに関する現在の結果に基づけば、ドイツ人集団では、子ども及び成人で、ADIのそれぞれ39%及び12%と推定された。欧州の種々の消費者集団では、ADIの最大40%と推定された。 2.鶏卵中のフィプロニル濃度 BfRは、オランダ及びドイツの、汚染の影響を受けた事業者に由来する卵中のフィプロニル濃度について分析を行った。データは281の計測値からなる(2017年8月17日時点)。その結果、これらの事業者に由来する卵に関しては全ての計測値が残留基準値(ML)(0.005mg/kg)を超えていた。ドイツの卵検体では、162検体中14検体でMLを超えていた。 ドイツの「全国推定一日摂取量」(NEDI)に則った計算では、通常は全ての食品の平均摂取量が用いられるが、影響を受けた事業者に地理的に近い消費者(これらの事業者に由来する卵をほぼ確実に摂取していると考えられる)を特に考慮するために、卵を介したフィプロニルの平均摂取量に関して安全側に立った推定を行うベースとして、4分の3(75パーセンタイル)が用いられた。 3.鶏肉中のフィプロニル濃度 現在、BfRが知る限りでは、フィプロニルを含む製品の不正使用は、若齢雌鶏及び採卵鶏が卵生産用に飼養される鶏舎のみで使用されている。BfRの知り得る限りでは、鶏肉摂取の大半を占めるブロイラーはフィプロニルにばく露していない。 8月18日朝の時点で、政府によるモニタリングで、鶏肉中のフィプロニル濃度に関して暫定的なデータが得られた。当該データは、ニーダーザクセン州などの5事業所に由来する鶏肉中のフィプロニル濃度に関する36の計測結果からなる。主に採卵鶏の筋肉(スープの出汁用)が対象であったが、6羽の若齢雌鶏の筋肉についても計測が行われた。その結果、36検体中17検体でML(0.005mg/kg)を超えていた。 採卵鶏は鶏肉の主要供給源ではないものの、採卵後期には食用として使用される可能性もある(スープの出汁用など)。ブロイラー及び採卵鶏を分けたデータはないが、フィプロニルの一日当たり平均摂取量の計算は、採卵鶏の肉のみが摂取されたとの仮定で行われた。 最高濃度は若齢雌鶏から検出されたものの、若齢雌鶏中及び採卵鶏中のフィプロニル濃度は同等に扱われた。若齢では食用に使用されない。鶏肉経由の実際の摂取レベルに関しては、これらの仮定も過大評価に繋がることは明白である。 鶏肉中のフィプロニル濃度の決定は、卵同様、汚染の影響を受けた事業所に地理的に近い消費者が最大ばく露集団であるとの想定で行われた。計測データ数が少ないこと、また、検出された最高濃度による影響が大きいことから、平均値(0.0181mg/kg)は4分の3パーセンタイル(0.0125mg/kg)を上回った。当該平均値を、一日当たり平均摂取量を計算するための安全側に立ったベースとして用いた。 4.他の食品を介したばく露 EUでは、フィプロニルは植物保護製剤、殺生物剤及び動物用医薬品として使用されていることから、バックグランド汚染の可能性も考慮しなければならない。 2009~2014年のフィプロニルに関するドイツの食品モニタリングでは、食品中の残留農薬による消費者ばく露を決定するためにBfRが開発した無作為抽出方法が用いられた。その結果、ドイツ人集団においてはADI(0.0002mg/kg体重/日)の0.1%以内であった。これらのデータは、通常の購買条件下では、食品からのフィプロニルの検出はほぼ考えにくいことを示している。 当該調査期間に検査された全14 ,000点以上の検体中、検出限界値を超えていたのは僅か1検体であった。 現在の状況下での一日当たり平均摂取量に関する評価に関しては、鶏卵及び鶏肉(それらから作られる加工食品を含む)経由のフィプロニル摂取の可能性のみが妥当である。 5.健康影響評価 フィプロニルを含む鶏卵及び鶏肉(それらから作られる加工食品を含む)の摂取による消費者に対する最新の推定リスクがADIレベルを超えなかったことから、健康影響は考えにくい。 6.今後の展望 フィプロニルに汚染された食品の長期間摂取によりもたらされる健康影響に関する最新の評価からは、基になるデータが拡充するに従い、最初の予備評価と比べ、消費者における平均摂取量は低く決定されたことが示された。更なる計測結果が既に示されているフィプロニル濃度と同レベルであることから、リスク評価に関して変更すべき点は予見されないと考えられる。 従って、フィプロニルに汚染された食品の長期間摂取による健康影響に関する更なる更新は、フィプロニルが更に高い濃度で検出されることが頻発した場合にのみ行うのが適切である。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| 情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| URL | http://www.bfr.bund.de/cm/343/aktualisierte-bewertung-von-gesundheitlichen-risiken-durch-den-laengerfristigen-verzehr-von-fipronil-haltigen-lebensmitteln.pdf |
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