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資料管理ID syu04750240301
タイトル 論文紹介:「発達期のビスフェノールA(BPA)ばく露の後、加齢ラットにおける前立腺がん及びDNAメチル化シグネチャー」
資料日付 2017年7月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Environmental Health Perspectives (Vol.125
,No.7
,2017年7月)に掲載された論文「発達期のビスフェノールA(BPA)ばく露の後、加齢ラットにおける前立腺がん及びDNAメチル化シグネチャー(Prostate Cancer Risk and DNA Methylation Signatures in Aging Rats following Developmental BPA Exposure: A Dose?Response Analysis)、著者G.S.Prins (Department of Urology
, College of Medicine
, University of Illinois at Chicago
, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 背景:以前の研究では、生後早期の低用量ビスフェノールA(BPA)へのばく露により、ホルモンで誘発される新生組織形成での前立腺の感受性の増大を見出した。しかしながら、生物学的妥当性及び必要なリスク評価に取り組むために必須な重要なデータギャップが依然として残る。
 目的:体内のBPA量、加齢に伴う腺腫の進展及びエピジェネティックにリプログラミングされた遺伝子の関連するメカニズムに関して、複数の前立腺葉における前立腺病変の全BPA用量-反応分析を行った。
 方法:雄の新生Sprague Dawleyラットに、生後1日目、3日目及び5日目に、0.1μg/kg体重から5
,000μg/kg体重のBPAを皮下注射によりばく露させた。生後7か月目又は1年目において、発がん性を促すためにテストステロン及びエストラジオール処置(T+E)の有無により、個々の前立腺葉及び尿道周囲前立腺管を評価した。全BPA用量に渡り、生後200日目の前立腺背側葉における、5種類の遺伝子のDNAのメチル化をバイサルファイトシークエンス法により定量した。ばく露1時間後に採取した、個々の生後3日目の児動物の血清中の遊離型BPA及びBPAグルクロン酸抱合体量を、超高速液体クロマトグラフィータンデム型質量分析計を使用して定量した。
 結果:最も低いBPA用量で、BPAばく露後1時間で遊離型BPAが検出されなかったが、前立腺外葉(lateral prostates)において、最大のホルモン依存の発がん性を引き起こした。更に、前立腺上皮内腫瘍(prostatic intraepithelial neoplasia:PIN)が、T+Eのみ処置したラットではなく、T+E処置と低用量のBPAをばく露した新生ラットにおいて腫瘍へと進展した。前立腺背側葉及び腹側葉並びに尿道周囲前立腺管では、10μg/kg体重から100μg/kg体重において、PINでピークの非単調用量-反応、増殖及びアポトーシスを示した。これは、最も低いBPA用量において最大の低メチル化を伴った発がん性のリスクをもたらす非単調及び用量に特異的なDNAの低メチル化と相似していた。
 結論:発達期のBPAへのばく露は、複雑な用量及び葉に特異的な様式で、前立腺がんの感受性を増大させる。重要なことには、増大した発がんリスクは、血清中で遊離型BPAが検出されない用量において見出された。特定の遺伝子の用量に特異的なエピジェネティックな変化は、生後早期のBPAへのばく露と後年での前立腺の発がん傾向を結び付ける可能性のあるメカニズムの枠組みを提供する。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Environmental Health Perspectives
URL https://ehp.niehs.nih.gov/ehp1050/

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