食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu04730190314 |
| タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、グリホサートに関する評価を巡り欧州委員会(EC)の委員長宛てに公開書簡が出されたことに関連して情報提供 |
| 資料日付 | 2017年5月30日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は5月30日、グリホサートに関する評価を巡り欧州委員会(EC)のJean-Claude Juncker委員長宛てに公開書簡が出されたことに関連して情報提供した(2017年5月30日付けBfR情報提供 No.008/2017)。概要は以下のとおり。 1.BfRの見解 ・ECのJuncker委員長宛ての公開書簡に関する問い合わせがBfRに寄せられていることから、BfRは、グリホサートに関するリスク評価で新たな発見があったとされることについての分析結果を公表している。 当該書簡は、Christopher Portier博士(訳注:米国国立環境衛生センター(NCEH)長、米国有害物質・疾病登録局(US Agency for Toxic Substances and Disease Registry:ATSDR)長などを歴任)から出された。その中で同博士は、ラット及びマウスでの給餌試験の結果は欧州におけるリスク評価では考慮されていなかったとしている。 欧州化学品庁(ECHA)及び欧州食品安全機関(EFSA)による入手可能な科学データ及び論文などに基づけば、当該結果が評価で見過ごされていたとする同博士の主張は正しくない。言及された全てのオリジナル論文は、欧州連合(EU)当局による評価において、信頼性及び妥当性の観点からしかるべき検討がなされている。 BfRは、同博士が行った計算が科学雑誌に公表され、科学的な議論の場が持たれるよう提言する。 ・同博士は、EFSA及びECHAに提出する評価書のためにドイツで行われた予備作業の終了後、独自の統計解析を行った。同博士による統計解析結果は、2016年のスイス毒性学会年次総会(バーゼル)及びECHAでの発表によりBfRの知るところとなった。ところが、同博士が独自に行った統計解析の結果は未だに一般公開されておらず、科学雑誌での公表、査読も行われていない。 同博士は、2016年7月の意見募集及び同年11月の公聴会の際に、自らの統計解析結果をECHAに対して発表する機会を得た。ECHAの専門家は、結論を出すに当たり当該結果を吟味した。ECHAによる評価及び議論は、同博士の考えを取り上げたり、同博士が非政府組織(NGO)HEAL(訳注:Health and Environment Alliance)の代表として作成した発表資料も公にするなど、透明性のあるものであった。 ECHAは、全ての統計解析を考慮した専門的なガイドラインが推奨する証拠の重み付け(Weight of Evidence:WoE)手法を用いた。また、ECHA独自の統計学者が携わり、発がん性の可能性推定に関しては、同博士の解析結果と共に他の系統のエビデンスも加味した。その結果、ECHAは、グリホサートには発がん性も遺伝毒性も示されないとの結論に至った。 ・経済協力開発機構(OECD)のガイドラインでは、統計上の重要性は生物学上の重要性と同一視しなことを根本の考えとしている。入手可能な動物実験に関して個別に評価を行わずに、統一性を有する(harmonised)ガイドラインを考慮した上で、個々の動物実験を集合的に見るWoE手法を用いることが必要である。 2.Christopher Portier博士の書簡 EFSA及びECHAはグリホサートの発がん性の可能性に関する評価を完了し、エビデンスはグリホサートの発がん性に関する分類を裏付けるものではないと結論付けた。 動物での発がん性試験に関する生データが公開され、それらに関して行われた再評価の一つでは、グリホサートばく露後に腫瘍反応の有意な増大が示された8事例はEFSAによる評価にもECHAによる評価にも含まれなかった。このことは、グリホサートのデータに関する評価は科学的に不備があることを示唆しており、これらの評価から導き出されるいかなる決定も、公衆衛生の保護とはならない。 EFSAによる評価及びECHAによる評価の双方における全ての毒性のエンドポイントを取り消すことを、また、これらの評価の重要性を示すデータの一般公開を求める。 同博士の書簡「公開書簡:ECHA、EFSA及びBfRによるグリホサートの発がん性に関する評価に関して」(2017年5月28日付け、7ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.global2000.at/sites/global/files/Portier_Glyphsat_Brief_Juncker.pdf 尚、この件は、南ドイツ新聞が「グリホサートに新たな疑問」との見出しで取り上げている。概要は以下のとおり。 化学物質の安全性に関する米国の専門家Christopher Portier博士は、ECのJuncker委員長宛ての書簡の中で、グリホサートは発がん性がないに分類されるとの評価を巡りEFSA、ECHA及びBfRを非難している。BfRは、EUから委託された初期の評価で、グリホサートばく露後の実験動物の僅か5分の1でがんの有意な増大が見られたとしている。同博士は、「自らのデータ解析が正しいとすれば、評価当局は論文の生データに関して評価を行わずに、メーカーが提出した概要を基に評価を行ったと非難される余地がある」と同紙に語った。 同紙による報道(5月29日付け)は以下のURLから入手可能。 http://www.sueddeutsche.de/wirtschaft/pestizide-neue-fragen-bei-glyphosat-1.3525661 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | ドイツ |
| 情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| 情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
| URL | http://www.bfr.bund.de/cm/349/no-new-findings-on-the-risk-assessment-of-glyphosate.pdf |
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