食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04690070149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのアカシアガム(別名:アラビアガム)(E 414)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2017年4月6日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月6日、食品添加物としてのアカシアガム(acacia gum)(別名:アラビアガム(gum arabic))(E 414)の再評価に関する科学的意見書(2017年3月1日採択、51ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2017.4741)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(ANSパネル)は、食品添加物としてのアカシアガム(E 414)の安全性を再評価する科学的意見を提示する。
2. アカシアガムは、欧州連合(EU)域内において食品科学委員会(SCF)により正式に評価されておらず、このため許容一日摂取量(ADI)は設定されていない。しかし、アカシアガムは、離乳食品への使用が認められた(SCF
, 1991)。SCFは1999年、「乳児用調製食品(infant formulae)、乳児用調製補完食品(follow-on formulae)又は特別医療目的用食品(FSMP)におけるキャリーオーバーの程度が10mg/kgを超えないという条件において、微量元素を含有する栄養調製品のコーティング剤へのアカシアガム/アラビアガムの使用は許容される」と考察した。アカシアガムは、1982年と1990年においてJECFA(訳注:国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議)により評価され、1998年に成分規格が変更された。利用可能な毒性試験において有害影響が認められなかったことに基づき、ADIは「特定しない」とされた。
3. ANSパネルは、委員会規則(EU) No 257/2010に基づき再評価される特定の食品添加物のリスク評価のための概念枠組みに従い、(訳注:アカシアガム(E 414)について)十分なばく露データ及び毒性データが利用可能であると考察した。アカシアガムは、そのままの自然な状態で吸収されるとは考えにくく、また、腸内微生物叢により僅かに発酵される。亜慢性毒性試験及び発がん性試験で試験された最大用量において有害影響は報告されず、また、遺伝毒性に関して懸念はない。成人が経口一日摂取量30
,000mg/人/日(約430mg/kg体重/日に相当)までに及ぶ大量のアカシアガムを最長18日間摂取しても有害影響は認められなかったが、ANSパネルにより、望ましくないことではあるが有害影響とはみなされなかった腹部膨満感(flatulence)を呈した人もいた。
4. ANSパネルは、(1)アカシアガム(E 414)について数値のADIを設定する必要はない、(2)食品添加物としてのアカシアガム(E 414)の精度を高めたばく露量評価において、一般の人口集団に対する安全性の懸念はない、と結論づけた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/j.efsa.2017.4741/pdf
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