食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04690030294
タイトル 世界保健機関(WHO)、テクニカルリポートシリーズNo.1002を公表
資料日付 2017年4月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は4月5日、テクニカルリポートシリーズNo.1002を公表した。概要は以下のとおり。
 国際連合食糧農業機関(FAO)/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の第83回会合では、3-MCPDエステル及び3-MCPDを含む議題が議論された。
 3-MCPDエステル及び3-MCPD
1.解説、2.生化学的側面、3.毒性学的研究、4.ヒトにおける所見、5.分析法、
6.サンプリングプロトコル、7.加工処理の影響、8.予防及び管理
9.食品における汚染のレベル及びパターン、10.食品摂取及び食事ばく露の評価
11.用量反応解析、12.評価、13.勧告
 10.からの抜粋
 JECFAは、乳児用調製乳だけを摂取している乳児の3-MCPDエステルへの食事ばく露もGEMS/食品汚染物質データ及び乳児のエネルギー所要量に関するデータを使用して推定した。調製された乳児用調製乳からの3-MCPDエステルへの平均的食事ばく露が、推定平均調製乳摂取量に基づいて、カナダ及び日本の乳児では年齢に依存して5-7μg/kg体重/日、並びに米国では7-10μg/kg体重/日と推定された。
 乳児の3-MCPDエステルへの食事ばく露も、高濃度の3-MCPDエステルを含む製品へのブランド・ロイヤルティーを捕えるために、95パーセンタイルの3-MCPD濃度に基づいて推定された。この推定は、サンプルサイズを考慮した結果、米国にだけ可能であった。米国における乳児の3-MCPDへのこれらの食事ばく露は、平均的摂取群及び高摂取群の95パーセンタイルの調製乳摂取がそれぞれ21及び25μg/kg体重/日と推定された。米国における調製乳摂取乳児に推定された3-MCPDエステルへの高い食事ばく露は、恐らく(likely)米国における多くの乳児用調製乳の成分であるパーム油及び/又はパームオレインの含有のためである。米国以外の乳児用調製乳のサンプルの主要な油成分に関する情報は無かった(not available)。
 13.全文
 JECFAは、乳児用調製乳における3-MCPDエステル及び3-MCPDの濃度を低減する適切な取り組みが引き続き行われるよう勧告する。
 JECFAは、今後の評価に使用するためのGEMS/食品汚染物質データベースに提出されたデータの精度を取り巻く不確実性を取り除くために、関連した脂肪又は油を含む食品における3-MCPDエステルの分析法に関する更なる国際的共同研究を試みるべきであると勧告する。
 生殖影響に伴う不確実性に対処するために、新生児へのばく露を含み3-MCPDエステルの生殖毒性の可能性(potential)を解明する実験研究が必要である。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/254893/1/9789241210027-eng.pdf?ua=1
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