食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04650730314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、設立15周年の記念誌を発行(1/2)
資料日付 2017年1月24日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は1月24日、設立15周年の記念誌(ドイツ語、44ページ)を発行した。概要は以下のとおり。
 当該記念誌「BfR15周年:人類に対する奉仕における科学」の概要は以下のとおり。
1.表書き
 「ナノ粒子はアレルギーの原因として取り組むべき課題となるか?」「アップルジュースは高濃度でアルミニウムを含むのか?」
 BfRは、食品、飼料、生活品及び化学物質に関する健康影響についての疑問に対して、評価当局として対応している。食品、日用日及び化学物質の使用に関する安全性の担保において、BfRの仕事の貢献度は大きい。
2.Andreas Hensel BfR長官の言葉
 BfRが2002年に設立された当時は、チョコレート中に残留するミネラルオイルや、ハーブティー中のピロリジジンアルカロイド類(PAs)などについては誰も分からなかった。設立から15年が経った現在、食品などに関連した種々の出来事を回顧する。
 BfRは、リスクを特定しリスク評価を行うことを通して、政府の重要な政策決定を支えており、過去において、極めて重要な役割を担ってきた。
 細胞の遺伝物質に遺伝子編集技術を使ってターゲット介入するなど、新しい技術が進展している状況に関しては、引き続き健康影響に関する問題提起となり得ることから、BfRは取り上げていく。
 食品分野における世界的な基準をもたらすため、また、共通の知見を打ち立てるため、BfRは全世界の多くの協力機関と協働している。
3.15年:(訳注:15年に因んで)15の事例
①2011年の腸管出血性大腸菌による集団食中毒の感染源特定のための調査
 2011年初夏にドイツで腸管出血性大腸菌血清型O104:H4が関連する出血性下痢及び溶血性尿毒素症症候群が集団発生した。これまでドイツで発生した最大規模のこの集団食中毒では、約4
,000人が感染し、53人が死亡した。BfRの調査により、エジプトから輸入されたフェヌグリーク種子のスプラウトが当該集団発生の原因である可能性が示された。
 BfRは、膨大なデータから正しい結論を迅速に導き出すため、当該集団食中毒に関する調査と並行して、データベースに基づき商品の流れを可視化するためのソフトウェアを開発中であった。当該フリーソフトウェアFoodChainLabは、種々の集団食中毒の原因解明調査の支えとなっている。
②ミネラルオイル飽和炭化水素(MOSH)及びミネラルオイル芳香族炭化水素(MOAH)
 BfRは、ミネラルオイルに関する調査研究及び残留ミネラルオイルに関する評価に基づき、食品及び化粧品中のミネラルオイルのレベルは可能な限り低減すべきと提言する。
③更なる動物福祉を:ドイツ実験動物保護センター
 BfRは、2015年以降、当該センター(Bf3R)の中心となっている。
④トータルダイエットスタディ(TDS)(BfR-MEALl-Study)
 7年間に亘って行われる当該TDSは、ドイツにおける初のTDSであり、検査対象となる食品及び物質の数では世界で最も広範なものである。
⑤消費者の身近にある化学物質によるリスク:日用品のトレーサビリティ
⑥薬剤耐性の最少化
 BfRは、薬剤耐性菌の特定及び特徴付けに関する種々の科学研究に係わっている。
⑦ダイオキシン類に対しては常に目を向けている
 ダイオキシン類には慢性毒性があることから、議会は過去25年間に、ヒトのダイオキシン類ばく露を低減するための多くの採決を行っている。
⑧高温で油脂の多いことには健康影響が伴う
 これらの物質の一例は、遊離型及びエステル型3-MCPDである。2007年に初めて検出されて以来、BfRはこれらの物質の毒性学調査や、摂取に関する評価を行っている。食品中のこれらの物質に関する初めてのリスク評価は、世界で初めてBfRが行った。
⑨植物性成分:健康に良いことと有害であることの間で
 2013年、茶及びハーブティーから高濃度のPAsが高濃度で検出されたことが、BfRにより初めて報告された。BfRは、茶及びはちみつの多量摂取者の健康影響に関するリスク評価を行い、それに基づき、業界の全ての利害関係者がPAs低減に取組むよう働きかけた。更に、BfRは、PAs摂取に関する不明点及びPAsによる肝障害の機序に関する調査を行っている。
⑩皮膚に対するリスク
 入れ墨(タトゥー)など。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) -
URL http://www.bfr.bund.de/cm/350/15-jahre-bundesinstitut-fuer-risikobewertung.pdf
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