食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04640800475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、フランス国民の食品摂取ガイドラインを更新したことを発表
資料日付 2017年1月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は1月23日、フランス国民の食品摂取ガイドラインを更新したことを発表した。
 ANSESは成人のフランス国民に関する食品摂取ガイドラインの更新に関して意見書及び報告書を発表した。食品中の一部の化学汚染物質に関連する問題も考慮しながら成人の十分な栄養所要量の摂取のために食品の主要グループに関して摂取ガイドラインを改良することを目的とした。
 ANSESの意見書によって推奨事項は以前と比較し大きく改良された。豆類、全粒穀物食品、野菜、果物、一部の植物油を特により多く摂取するよう言及した。また同時に家きんを除く肉、またそれ以上に加工肉製品及び砂糖入り飲料の摂取を制限する必要性を強調した。
 そして、一部の食品汚染物質(無機ヒ素、アクリルアミド、鉛)の含有量を低減する必要性を再び主張し、食事及び食品の摂取源の多様化を消費者に推奨することを繰り返し主張した。
 国家栄養健康計画(PNNS)の現在のガイドラインは、特別な国民層(高齢者、子供、ティーンエイジャー、妊婦及び授乳婦)に特化し、種々の食品グループ(果物及び野菜、でんぷん等)及び運動を対象としている。ここ10年間の科学的データの更新によって、食品及び運動のガイドラインの改定、及びより全般的には食品及び運動と関連している国民の健康を確保するための科学的土台の再検討が可能になった。
 食品摂取ガイドラインの改良は、食品中の汚染物質へのばく露を制限しつつ一部の食品グループの摂取に関連する慢性疾患のリスクを予防する栄養所要量を満たすようにしなくてはならない。またANSESは改良されたガイドラインが正しく適用されるためにフランス国民の食習慣を考慮しなくてはならなかった。
 まず、脂質、炭水化物、たん白質のバランスを考慮しつつ、ビタミン、ミネラルだけでなく主要栄養素に関する食事摂取基準を更新した。また、革新的なアプローチとして、41の食事摂取基準及び食品に含まれる汚染物質の一部を考慮することによって、慢性疾患リスクを予防し汚染物質へのばく露を制限し成人層の栄養所要量を満たす32食品グループの摂取の組み合わせを特定するために総合的に最適化する方法が示された。
 果物及び野菜の摂取は非常に重要で、特に野菜を更に摂取する必要がある。ANSESは砂糖入り飲料(ソーダ又はフルーツジュースのタイプ)の摂取は1日にグラス1杯以下にするべきであると主張した。また加工肉製品(ハム、サラミ風ソーセージ、ソーセージ、パテなど)の摂取を25g/日を超えないよう大幅に低減する必要性を強調した。家きんを除く肉(牛肉、豚肉、子羊など)の摂取は500g/週を超えないことを推奨する。脂肪分の多い魚(イワシ、サバなど)を含む魚の週2回の喫食の便益が再確認された。
 少数の稀な栄養素を除いて、食習慣を考慮して提案されたガイドラインは大部分の成人層の栄養所要量を満たしている。日光によって体内で構成されるビタミンD量の推定が困難なことから、ビタミンDの食品中の必要量に関しては科学的な議論の対象となっている。ANSESはこのような状況下でフランス国民のビタミンDの状況について評価することを奨励する。
 一部の栄養素、特に糖類及びナトリウムは相変わらず過剰摂取による健康の大きな問題である。ナトリウムに関しては高摂取者の摂取量を低減し、提案された食品の組み合わせによってフランス国民の平均摂取量以下に抑えることができる。糖類に関しては食品中に自然に存在する糖類と添加した糖類の健康への影響の違いについて区別できなかった。しかし最大摂取基準値を超える糖類の高摂取による有害作用が示された。高摂取者層の総摂取量を低減させるには砂糖を添加した食品、特に飲料の摂取を制限することが非常に重要である。
 食品摂取ガイドラインは改定されたが、当局が消費者へ向けての文書を作成し伝達するために、最適な形式を特定する必要がある。
 報告書は下記URLから入手可能:
「食品摂取ガイドラインの改訂」
https://www.anses.fr/fr/system/files/NUT2012SA0103Ra-1.pdf
「糖類摂取に関する推奨事項の設定」
https://www.anses.fr/fr/system/files/NUT2012SA0186Ra.pdf
「食事摂取基準の改良」
https://www.anses.fr/fr/system/files/NUT2012SA0103Ra-2.pdf
「食品グループの摂取と非感染性慢性疾患のリスクとの関係性に関する研究」
https://www.anses.fr/fr/system/files/NUT2012SA0103Ra-3.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/l%E2%80%99anses-actualise-les-rep%C3%A8res-de-consommations-alimentaires-pour-la-population-fran%C3%A7aise
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。