食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04640420470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによるヒトの感染に関する緊急リスク評価書を更新
資料日付 2017年1月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は1月27日、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによるヒトの感染に関する緊急リスク評価書を更新した(第5版、14ページ、2017年1月27日付け)。
 新たな再集合体であるインフルエンザA(H7N9)ウイルスが2013年3月31日に報告されて以来、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス感染検査確定患者1
,033人が報告されている。今回はA(H7N9)感染者が北半球で発生した第5回目の冬期である。この流行の波で患者数は既に2015~16年に起きた最新の流行の波の全期間よりも多くなっている(2016年11月以降235人、うち中国国内229人)。感染者数は2014~15年及び2015~16年の同時期よりも著しく多くなっている。中国において2016年12月初頭から患者数は急激に増加した。しかしながら、疫学的には最近の感染の流行の波の間で変化はしていないとみられる。最近報告された患者の大部分は、感染した生鳥か、生鳥が売られている市場などの汚染された環境へのばく露と関連していた。症例の年齢分布は以前の流行の波と同様である。感染者が出ている地域では、インフルエンザA(H7N9)ウイルスは家きん類(及びそれらの周辺の環境)から検出が続いているが、農村部では患者は更に多く検出されている。感染者の急増は専ら環境の汚染、特に生鳥市場に関連している。
 現在、中国の感染地域に居住、あるいは旅行する欧州連合(EU)市民には最も差し迫った危険性がある。生鳥市場や庭先飼育鳥には近寄らない、生きた家きん類やその分泌物に触らないことである。食品は十分に加熱調理されたもののみを摂ることである。環境の汚染及びA(H7N9)にばく露するリスクは、特に1月28日の中国旧正月に関連して、渡航関連症例が出る可能性を指摘している。ばく露リスクが高まったことによる患者数の最近の急増は、欧州に患者が輸入される可能性を示唆している。しかしながら、ウイルスがヒトからヒトへ容易に伝播しない様子から、欧州への輸入症例によって感染が地域レベルに拡散するリスクは依然として低いと考えられる。
 中国への渡航者は家きん、生鳥市場、庭先飼育鳥への直接のばく露を避けることである。中国の感染地域を旅行して、帰国後10日以内に重い呼吸器症状又はインフルエンザ様症状を発症した場合は、受診し、早期の診断と治療のために直近の渡航歴を伝えることである。関連するばく露歴のある患者には、発症から10日以内にインフルエンザ様の適切な検体の採取及び処置をしなくてはならない。
 中国からの散発的な輸入症例が発生しても、2015年2月のECDCのリスク評価に変更はない。
 当該リスク評価書(第5版)は以下のURLから入手可能。
http://ecdc.europa.eu/en/publications/Publications/rra-influenza-a-h7n9-update-five.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL http://ecdc.europa.eu/en/publications/_layouts/forms/Publication_DispForm.aspx?List=4f55ad51-4aed-4d32-b960-af70113dbb90&ID=1634
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