食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04640070160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、英国で販売される製品中のアクリルアミド及びフランレベルに関する調査の中間報告を公表
資料日付 2017年1月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は1月、英国で販売される製品中のアクリルアミド及びフランレベルに関する調査の中間報告を公表した。概要は以下のとおり。
・当該調査は、2014年1月~2018年12月に行われる。今回公表されたのは、2014年1月~2015年11月の結果である。この期間の調査では、526検体(フレンチフライ、パン、シリアル、ビスケット、コーヒー、ベビーフード、ポップコーン、ケーキ、ペストリー及びチョコレート)が対象となった。このうち518検体についてアクリルアミド検査が、250検体についてフラン検査が行われた。
・当該526検体は、食品中のアクリルアミドに関するモニタリングに係る欧州委員会(EC)勧告(EU)No.2010/307に基づく10の食品群の代表的な食品に由来する。
 アクリルアミドに関する評価は、以下の食品群から収集した518検体について行われた。
グループ1:調理済みで売られる(sold as ready to eat)フレンチフライ
グループ2:ポテトクリスプ及びばれいしょを主成分とするクラッカー類
グループ3:家庭調理用調理済み(pre-cooked) フレンチフライ及びばれいしょ加工品
グループ4:パン
グループ5:かゆを除く朝食用シリアル
グループ6:ビスケット類、クラッカー類、クリスプブレッド及び類似品
グループ7:コーヒー及びコーヒー代用品
グループ8:加工穀類を主成分とする食品以外のベビーフード類
グループ9:乳幼児向け加工穀類を主成分とする食品
グループ10:その他の加工品(穀類、ばれいしょ、ココア及びコーヒーを主成分とする)例えば、ケーキ、ペーストリー等。
 フランに関する評価は、上記食品群のうちグループ5、6、7、8及び10から収集した250検体について行われた。
 アクリルアミド及びフランに関する当該中間報告の結果は、欧州食品安全庁(EFSA)に送られ、他のEU加盟国のデータとの照合分析が行わる。
・今回の結果では、アクリルアミドのレベルもフランのレベルも、ヒトの健康に対するリスク増大の懸念は無かった。従って、FSAは消費者向けの助言を変更していない。
・附属書1:統計に基づく経時的傾向
 2007年から2015年の期間に収集した調査データに基づいて、FSAは各グループのアクリルアミドレベルをモデル化した。年ごとの違いをより正確に推定するため、毎年同じ加工品を収集することが求められた。同じ加工品がもはや入手可能でない場合は、代替品を収集した。
 表3では、各グループの2007年と2015年の間のアクリルアミド量の変化のパーセンテージを示す。表3の解釈には注意を要する。パーセンテージの変化は、アクリルアミド濃度の高い変動及び検体数の少なさにより正確な推定ではない。更に、グループ10といった幾つかのグループは様々な種類の検体を含んでいる。
 表3:グループ2、3、4、6及び7のアクリルアミド濃度では、2015年は2007年よりも一層低いという有力なエビデンスがある。2015年を2007年と比べた平均変化パーセンテージは以下のとおり。グループ2では-48%、グループ3では-55%、グループ4では-30%、グループ6では-52%及びグループ7では-26%であった。
 グループ9の乳幼児向け加工穀類を主成分とする食品では、アクリルアミド量は2007年以降増加し、2009年と2012年の間に最大になり、それ以降減少してきた。2018年までの継続した調査によりデータが追加され、統計に基づくモデルへの更なる情報提供を助ける。
 2007年から2015年の期間のアクリルアミドレベルの変化を正確に推定すること、又は食品事業者(FBO)がFDE(FoodDrinkEurope)のtoolboxの利用により加工食品中のアクリルアミドレベルを上手に減少させてきたかどうかを特定することは困難である。作物を栽培した時の季節性及び天候の影響又は貯蔵の仕方の影響といった多くの要因が、食品中の最終的なアクリルアミドレベルに影響を及ぼす可能性がある。今回の検体のアクリルアミドのレベルに見られる傾向は、英国のマーケットを完全には代表していないかもしれない。
 「食品調査情報シート(英国の小売り食品中の加工汚染物質に関するモニタリング調査、2017年1月)」(16ページ)」は以下のURLから入手可能。
https://www.food.gov.uk/sites/default/files/acrylamide-furan-fsis-2014-15.pdf
 「英国で販売される製品中のアクリルアミド及びフランの濃度:2014年1月~2015年11月に収集した検体に関する結果(2016年8月)」(67ページ)は、以下のURLから入手可能。
https://www.food.gov.uk/sites/default/files/acrylamide-furan-report.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL https://www.food.gov.uk/science/research/chemical-safety-research/pc-research/fs102075
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