食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04640020305
タイトル 欧州連合(EU)、食品中及び食品接触材料・物品中のミネラルオイル炭化水素類のモニタリングをEU加盟国に勧告 (1/2)
資料日付 2017年1月17日
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概要(記事)  欧州連合(EU)は1月17日、食品中及び食品接触材料・物品中のミネラルオイル炭化水素類(mineral oil hydrocarbons: MOH)のモニタリング(継続監視)をEU加盟国に勧告する委員会勧告(EU) 2017/84を官報で公表した。概要は以下のとおり。
1. MOHは、主として原油(crude oil)に由来する化合物であるが、石炭、天然ガス及びバイオマスから合成して製造されることもある。MOHは、環境汚染、収穫時及び食品製造時に使用される機械の潤滑油、加工助剤、食品添加物、食品接触材料によって食品中に存在し得る。食品グレードのMOH製品は、ミネラルオイル芳香族炭化水素類(mineral oil aromatic hydrocarbons: MOAH)の含有量を最小限に抑える方法で処理される。
2. 欧州食品安全機関(EFSA)の「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)は2012年、MOHに属する物質群による潜在的なヒトの健康影響には、大きなばらつきがあると結論づけた。ミネラルオイル飽和炭化水素類(mineral oil saturated hydrocarbons: MOSH)の中にはヒトの組織に蓄積し得るものがあり、肝臓に悪影響を及ぼす可能性がある一方、MOAHは、遺伝毒性発がん性物質として作用する可能性がある。MOAHの中には突然変異誘発性及び発がん性を有していると考えられるものがあるため、食事経由ばく露への主な寄与物である食品産品中のMOSHとMOAHの相対的な存在について理解を深めるうえで、MOHのモニタリングを実施することが重要である。
3. 包装用の紙及び板紙等の食品接触材料からの移行が総ばく露量に有意に寄与していると考えられるため、モニタリングの対象に包装済み食品、包装材料、機能性バリア(functional barriers)の存在の有無、保管用及び加工用の機器を含めることが望ましい。保管期間及び保管状態等の特定のパラメータは、包装材から食品へのMOHの移行を増加させる可能性がある。MOHは大量に検出することが容易であるため、移行量が多い場合には、標本抽出計画において、そのようなパラメータを考慮することが望ましい。
4. EU加盟国は、入手した分析データの信頼性を確保するため、(i)適切な分析機器が使用できることを確保し、また、(ii)分析結果を生成する前に、食品中及び食品接触材料中のMOHの分析における十分な経験を積むことが望ましい。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州連合(EU)
情報源(報道) 欧州連合(EU)
URL http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:32017H0084&from=EN
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