食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04620010464
タイトル オーストリア保健・食品安全局(AGES)、ミネラルオイルに関して情報提供
資料日付 2016年11月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オーストリア保健・食品安全局(AGES)は11月23日、ミネラルオイルに関して情報提供を行った。概要は以下のとおり。
 ミネラルオイルには、ミネラルオイル飽和炭化水素(MOSH)及びミネラルオイル芳香族炭化水素などの炭化水素化合物(MOAH)から構成される炭化水素化合物である。
1.Q&A
Q1:ミネラルオイルは、どのように食品中に入るのか?
A1:収穫、運搬、貯蔵、生産、包装、添加物などが主な経路である。
・収穫:収穫機械の排気ガス又は機械油(潤滑油及び油圧動作油)による作物汚染の可能性
・運搬:黄麻(ジュート)又はサイザル麻袋が使用される場合、オイル処理繊維による汚染の可能性
・貯蔵:倉庫中の機械油、段ボール箱、黄麻又はサイザル麻袋による汚染の可能性
・生産:生産工場内での潤滑油による食品汚染の可能性
・包装:特にリサイクルされたカートン箱及び再生紙はミネラルオイル(印刷用インク由来)を含む場合があり、食品への直接接触を介して食品に移行する可能性がある。そのため、表面をプラスチックフィルムなどで保護しなければならない。
・添加物:ワックス(微結晶パラフィン)はミネラルオイルから作られ、一部の食品(トロピカルフルーツの表面、菓子類及びチューインガムなど)にコーティングとしての使用が許されている。これらのコーティングは消化されずに排泄されることから、世界保健機関(WHO)は「有害ではない」に分類している。
 微結晶パラフィンは、チューインガムベースの成分としても使用されている。
Q2:現時点で、食品中のミネラルオイルに関する研究はあるのか?
A2:AGESは2016年11月に、オーバーエスターライヒ州の労働会議所からの依頼を受け、チョコレート製品に関して調査を行った。17検体中7検体で、検出限界値を超える濃度でMOSHが検出された。MOAHはいずれの検体からも検出されなかった。
 AGESは、食品中のミネラルオイルを検出する特別な手法を確立した(ISO 17780準拠)。MOSHの検出限界値は6mg/kg食品、MOAHの検出限界値は3mg/kg食品である。
Q3:成人及び小児の食品経由の一日当たりのミネラルオイル摂取量は?
A3:2012年の欧州食品安全機関(EFSA)の研究では、食品経由のMOSH摂取量は0.03~0.3mg/kg体重であった。乳幼児において摂取量が最大で、0.2~0.3mg/kg体重であった。アイスクリーム及びデザート類が主な寄与源である。
 食事経由のMOAH摂取量は、MOSH摂取量の約20%、即ち0.006~0.06mg/kg体重/日であった。
Q4:ミネラルオイル摂取による健康影響は?
A4:現時点では、MOAH及びMOSHに関するデータは、推奨する耐用一日摂取量(TDI)を設定するためには不十分である。
 動物実験では、MOSHは肝臓及びリンパ節への影響が示されている。一部のMOAH混合物は、DNA及び遺伝物質胞物質に対して有害となる可能性や、発がん性が懸念されている。
Q5:食品中のミネラルオイルを低減するために、何が行われているのか?
A5:欧州連合(EU)は、2017年~2018年に、食品及び食品包装中のミネラルオイルに関するモニタリングを行う予定である。それに従って、食品中のミネラルオイル低減及び回避のための措置及び義務要件が策定される。
2.オーストリアでの状況
・ウィーン州及びニーダーオーストリア州で収取された検体に関して、包装済み食品中の4-メチルベンゾフェノン、4-ヒドロキシベンゾフェノン及びベンゾフェノンの食品への移行について調査が行われた。包装済み食品31検体の内訳は、ミューズリーなどのシリアル10検体、冷凍野菜11検体及びキャンディー/チョコレート10検体である。
 全ての検体から、これらの化合物が基準値である0.05mg/kg食品を下回る濃度で検出された。従って、移行基準値である0.6mg/kg食品を下回っていた(2009年)。
・更に、AGESが開発した手法により、22種類の光重合開始剤(うちベンゾフェノン類は10種類)に関して調査が行われた。シリアル21検体、フルーツジュース24検体及びそれぞれの包装について検査が行われた。予想されたとおり、全ての包装材料から光重合開始剤が検出された(1検体当たり2~13種類)。全ての食品検体から1種類以上の光重合開始剤が検出されたが、最も多く検出されたのはベンゾフェノンであった(全検体の約97%)。
 ベンゾフェノンは、移行基準である0.6mg/kg食品を下回る濃度で、また、その他の光重合開始剤は、0.01mg/kgを下回る濃度で検出された(2012年)。
地域 欧州
国・地方 オーストリア
情報源(公的機関) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
情報源(報道) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
URL https://www.ages.at/themen/rueckstaende-kontaminanten/mineraloele/

利用上の注意事項

本データベースに掲載された情報の利用の際は、以下1、2をご理解ください。ご利用に当たって、以下3に同意したものとみなします。

1 情報の収集・要約・翻訳について

 (1) 掲載情報は、食品安全に関係する国際機関や国内外の政府機関等の公式ウェブサイト等から収集しています。ただし、すべての国や関係機関を網羅し、また各機関が公表しているすべての情報を収集しているわけではありません。
 (2) 掲載情報は、発信元の機関から提供されている情報の趣旨を出来る限り改変しないよう翻訳・要約しています。
 (3) 掲載情報の翻訳には、細心の注意を払っているが、誤訳や間違いを含む可能性があります。掲載情報と情報発信元の文章に相違がある場合は、情報発信元の文章が常に優先されます。
 (4) 掲載情報は、情報収集時点のものであり、その後の新たな知見等により更新されている可能性があります。情報元のURLや記事内のリンクについては、リンク切れとなっている場合があります。
 (5) 食品安全委員会が行った翻訳及び要約内容について、情報発信元の機関に確認は行っておりません。

2 掲載情報と食品安全委員会の立場について

 (1) 食品安全委員会は、国際機関、海外の政府機関や研究機関の情報をありのままにわかりやすく提供することがリスクコミュニケーションに資するものと位置付け、発足以来、本データベースを運用しています。
 (2) 本データベースは、海外の評価機関、研究機関の公表情報を翻訳・要約・集約したものであり、食品安全委員会としては、掲載情報の内容を検証しておらず、具体的には、その正誤及び真偽を一切確認していません。また、科学的な観点からの正確性を保証するものではありません。
 (3) 本来は、収集された情報に対し食品安全委員会としての見解を付与しデータベースに掲載することが最善ではありますが、日々収集される情報1つ1つの内容を確認・検証し、食品安全委員会としての見解をまとめることは不可能であることから、やむを得ず情報発信元の情報をそのまま掲載しております。
 (4) このため、掲載されている情報に記載されている意見・見解・主張は、情報発信機関又はその情報内で取り上げられている機関等によるものであり、食品安全委員会の考え方と異なる場合があります。

3 利用者の責務

 (1) 情報の利用に当たっては、必ず利用者自らが情報発信元の公式サイト等で最新の情報を確認し、利用者自身の責任で行うこと。専門的又は法的な判断が必要な場合には専門家に相談するなどにより最新の正確な情報を入手すること。
 (2) 2(2)~(4)のとおり、掲載されている情報は、
  ① 食品安全委員会として内容の正誤及び真偽を一切確認しておらず、
  ② 食品安全委員会の考え方とは異なる場合があることから、これを食品安全委員会の発信する情報として引用・転用することはせず、情報発信元の情報を直接、当該情報発信者のルールに基づき引用・転用すること。
 (3) 情報発信元の情報に誤り等があることや、掲載情報の利用によって生じたいかなる損害や不利益についても、食品安全委員会は一切の責任を負わないこと。