食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu04610010373
タイトル スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)、報告書「化学物質汚染 カタルーニャ州におけるトータルダイエットスタディ 2012年」で水銀の状況を公表
資料日付 2016年11月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)は11月23日、報告書「化学物質汚染 カタルーニャ州におけるトータルダイエットスタディ 2012年」で水銀の状況を公表した。概要は以下の通り。
第7章 水銀
(1) 水銀及びメチル水銀が検出された食品群は魚介類(総水銀:0.225μg/g生鮮重量、メチル水銀:0.167μg/g生鮮重量)のみで、最も高いのはメカジキ(総水銀:1.505μg/g生鮮重量、メチル水銀:1.090μg/g生鮮重量)及びマグロ(総水銀:0.676μg/g生鮮重量、メチル水銀:0.524μg/g生鮮重量)であった。最も低いのはムラサキイガイ(総水銀:0.017μg/g生鮮重量、メチル水銀:0.005μg/g生鮮重量)、他の二枚貝(総水銀:0.019μg/g生鮮重量、メチル水銀:0.012μg/g生鮮重量)及びサケ(総水銀:0.021μg/g生鮮重量、メチル水銀:0.016μg/g生鮮重量)であった。
 本調査では各食品検体中のメチル水銀量を初めて分析によって決定したことから、以前の調査と比べて大きく進歩した。魚介の種によってメチル水銀と総水銀の比率はかなりばらつきがあり(28~98%)、平均は74%であった。総水銀含有量が高い種はメチル水銀の比率は比較的低く(メカジキ72%及びマグロ78%)、喫食による寄与は以前の調査より著しく低かった。反対に比率の高い種(小型のエビ98%及びコウイカ97%)は総水銀量が非常に低いため(0.091μg/g生鮮重量及び0.034μg/g生鮮重量)、喫食による影響は突出するものではなかった。
(2) カタルーニャ州の喫食調査(ENCAT)では、成人男性(20~65歳)の食事を介した推定総水銀摂取量は11.42μg/日、メチル水銀摂取量は7.33μg/日であった。一方、スペインの喫食調査(ENIDE)では、推定総水銀摂取量は19.46μg/日、メチル水銀摂取量は12.17μg/日と高く、ENCATと比較してマグロの缶詰(3.12μg/日)及びメルルーサ(2.01μg/日)による水銀摂取量が高かった。メカジキは調査された食品の中で最も総水銀及びメチル水銀含有量が高いが、喫食量が少ないため、有意な寄与を呈しない(魚介類の喫食を介したメチル水銀摂取量の0.88%)。
(3) 一日の総水銀摂取量が最も高い人口集団は成人男性(11.42μg/日(ENCAT)、19.46μg/日(ENIDE))、最も低い人口集団は青年期男性(10~19歳、7.64μg/日)であった。
(4) 無機水銀の推定摂取量は成人男性で0.41μg/kg体重/週(ENCAT)、0.73μg/kg体重/週(ENIDE)で、欧州食品安全機関(EFSA)が設定した基準値4μg/kg体重/週を明らかに下回る。
 メチル水銀については、EFSAは近年(訳注:2012年)、基準値を1.6μg/kg体重/週から1.3μg/kg体重/週に下げた。本調査では小児(4~9 歳)の人口集団が1.67μg/kg体重/週で最も摂取量が高く、基準値を超えている。ENIDEによる成人男性及び女性の推定摂取量は1.22μg/kg体重/週及び1.29μg/kg体重/週で基準値を下回り、その他の人口集団も基準を下回る。主に寄与する魚種はマグロの缶詰及びメカジキの2種で、特にENIDEの喫食調査で喫食が多い。
(5) (2000~2012年の調査において)魚介類は一定して最も水銀を多く含有する食品群であり、濃度の時系列的変化に明白な傾向は見られなかった。その他の食品群は非常に含有が少なく、減少傾向が見られた。魚介類中のメチル水銀については、実際の係数を使用して計算しても捕食魚中のメチル水銀濃度は一定して高く、一方、ムラサキイガイ、その他の二枚貝及び小型のエビでは減少した。
 カタルーニャ州の標準的な一個人の推定メチル水銀摂取量は変動が見られ、2012年の摂取量(7.33μg/日)は2008年(4.85μg/日)より明らかに高いが、2005年(11.35μg/日)より低く、2000年(8.03μg/日)と同等であった。
 当該報告書(カタルーニャ語、73ページ)は以下のURLから入手可能。
http://acsa.gencat.cat/web/.content/Documents/eines_i_recursos/dieta_total_quimics.pdf#page=58
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)
情報源(報道) スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)
URL http://acsa.gencat.cat/ca/detall/Mercuri.-Nou-capitol-de-Contaminants-Quimics.-Estudi-de-dieta-total
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